近代化産業遺産である旧逢坂山隧道東口を見学した後、近代化産業遺産であり
文化遺産でもある琵琶湖第一疏水取水口にやってきました。(2022.05.14)
大津閘門と大津揚水機場は周囲の木々が繁り見通しが利かなかったので
GoogleEarthの助けを借りて3D表示をしました。
Google My Maps「旧逢坂山隧道東口から琵琶湖第一疏水・大津閘門」は
こちらから
GoogleEarthによる3D画像の大津閘門、左が上流琵琶湖側右が下流第一トンネル側
前扉・閘室・後扉がはっきり、前扉が開くのは疏水船が通る年一回とか
GoogleEarthによる3D画像の大津揚水機場
右上流側左下流側にそれぞれスイングゲート=片開き扉が建物の端に各一基
見えるのが分かりますか?(2個の黄色楕円です)
揚水機の稼働で下流の水位が上がり、扉は上流(琵琶湖側)に向かって閉じます。
揚水機場は琵琶湖が渇水で水位が下がった時、ポンプで湖水を下流に流し断水
を防ぎます。
瀬田の洗堰により琵琶湖の渇水はなくなり、現在揚水機場は稼働しません。
写真を見ると油圧か空圧のような配管が見えますが、当時はどうだったのか?
揚水機が稼働して生じた水位差を閘門で調整し、船の通行を可能としました。
国道1号線と京阪京津線の交差点から上栄町駅間のレールの姿
曲線半径40m、勾配61パーミルで国内有数の山岳鉄道、水蒸気の噴出に注目!
小関越えの分岐を過ぎると長等神社が
疏水に架かる鹿関(かせき)橋、親柱の字体は流暢すぎて"かせき"とは読めません。
琵琶湖疏水の説明板
第一トンネル東口、疏水船がトンネルに入るところ
第一トンネル東坑口、扉は常開
大津閘門、下流側扉は開いているが、閉じた上流側扉下に四角い穴が見えます。
前扉後扉左右合わせて4枚の扉にある、4角の穴(上の写真黄丸)は閘室への注排水用?
左は大津閘門・前扉、右は制水門で下流側の水位を1.5m低く調整しています。
びわこ疏水船入口、不思議なことに所要時間大津→蹴上55分、蹴上→大津35分
京阪電車三井寺駅北の踏切と、疎水に架かる歴史を感じる鉄橋
大津絵橋、昔ここを江若鉄道が走っていたとか
下流より見た揚水機場、右に青いスイングゲートが2基、「閘門」のような?
冒頭のGoogleEarth・3D画像の黄色の楕円部分の拡大、このスイングゲートは
前後2箇所にあるので閘門のよう、ポンプ稼働時に水位差がでたとき船が通行?
北側にある琵琶湖第二疏水取水口
突堤にある琵琶湖周航の歌碑(旧制三高・現京大・ボート部寮歌)
比良山に登るとなぜかこの歌をよく歌いました。
〽われは海の子 さすらいの 旅にしあれば しみじみと~
歌碑の道突当り、旧三高(現京大)のボート部艇庫(Google Mapより)
ペンキの白文字は、旧三高の神楽岡(吉田山)にちなんだ「三高 神陵」
水位観測所、この向こう岬の突端には旧三高の艇庫が…
赤いパドル(後部外輪船)の昔から名前の変わらない「ミシガン」の雄姿