hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

愛国心を求める声に老婆心から

2006年04月04日 | 政治
「教育基本法の改正を論議する自民党の会議で、党を挙げて改正案に愛国心の表現を
盛り込むよう求めるべきだ、などとの声が相次いだ」(2006年 4月 4日共同通信)


悪名高き戦後民主主義に毒された者には、愛国心は教えられるものではなく、
自らの心に湧き上がるものだと思える。ましてや、政治家どもに強要されたくはない。
彼らの役割は、愛したくなる国をつくることなのに、逆のことばかりやっているのだから。

天皇陛下も新宿御苑での園遊会の場で、国旗に対する起立に対し、「強制でないと良い
ですね」とおっしゃったとの記事を読んだ記憶がある。

皇室典範改正論議で異常に盛り上がったネット右翼(で悪ければ俄か伝統派)に
言わせれば、「子供のうちから反日教育をしている中国のように、日本も日本書紀など
神話に始まる日本の歴史、伝統、そして愛国心を刷り込むべきである」となるのだろうか?

自虐的で、素直でない私は、愛国心なるものをそのまま信じられず、他国より優れている
という狭量な民族主義との差異に神経質になってしまう。
また、古いことを言うと言われてしまうが、愛国心こそ大切と指摘する人の意図が何か、
疑ってしまう。国のため、と言うときの国とは、誰のための国なのか、しっかりと確認したい。

過去の幾多の戦争を経て緩やかな結合を見せるヨーロッパや、いまだ偏狭な民族主義
のため争いが絶えない中東、アフリカを見ると、日本は大人の態度で、中国とともにアジア
をなんとか地域としてまとめ、平和に貢献するようになって欲しい。
せめて、周辺諸国と反目しあうようなことにはなって欲しくない。
さらに言えば、経済がそうであるように、Internetによって国を超えた人々のつながりが、
個々の国家の利己的な動きに対し、政治的影響力を持つようになって欲しい。
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