hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

五藤光学研究所『プラネタリウムの疑問50』を読む

2023年11月11日 | 読書2

 

五藤光学研究所編『みんなが知りたいシリーズ20 プラネタリウムの疑問50』(2023年7月18日成山堂書店発行)を読んだ。

 

成山堂の内容紹介

星空の魅力を感じさせてくれるプラネタタリウム。いつ頃何のためにつくられたのか、どのような仕組みで星を映し出すのか、どのようにつくられるのか、解説員になるにはどうすればいいのかなどについて、プラネタリウムのプロフェッショナルがわかりやすく解説します。

 

プラネタリウム(planetarium)

プラネット(Planet、地球や火星などの惑星)と、アリウム(-arium、見る場所)を結合させた造語。

1923年ドイツで誕生。

 

プラネタリウムの仕組み

光学式:投映機の中心部に光源(LED)がある。その光が、星の配列に合わせて孔を開けた恒星原板の孔を通り、さらにレンズでドームスクリーンに焦点が合うように調整されて星として映る。一等星などの明るい星は別の専用投映機で個別に映すことが多い。

デジタル式:コンピュータで再現した星空をプロジェクターでドームスクリーンに映す。

ピンホール式:光源の周りに、星の位置に穴が開けられたカバーを付ける。簡易版。

 

惑星投映機:地球から見た惑星の動きを、正確に計算された歯車の組み合わせによって動かしていたが、コンピュータで計算して太陽系以外の惑星から見た様子を計算して再現することも可能になった。

補助投映機:星座投映機、流星投映機、人工衛星投映機、日食・月食投映機などプラネタリウム空間にいろいろな情景を描く。

 

映せる星の数

初期の光学式プラネタリウムは約6,500個の星を映せた。人間が見ることが出る6.5等星までの星の数は6,500と言われる。現在では7億個の恒星を投影できるプラネタリウムがある。しかし、デジタル式は星の数は無限に増やせるが、「星像」が大きいので、個々の星が明瞭でなくなる。そこであえて、肉眼で見える6,500に絞っているプラネタリウムも多い。 

 

日本のプラネタリウム

1937年大阪市立電気科学館にできたプラネタリウムが日本初で、日本天文遺産として現在も展示中。

1957年、カール・ツァイスⅣ型の第一号機を収めた五藤プラネタリウムが作られた。

 

世界のプラネタリウム

世界一位は米国の1,440館、2位が日本の392館、3位中国345、仏166,伊、独、露、英、台湾、韓国と続く。

 

プラネタリウムで眠ってしまってもいいですか?

「日本プラ寝たリウム学会」という学会があり、毎年11月23日の「全国一斉 熟睡プラ寝たリウム」というイベントと全国各地のプラネタリウムで行っている。枕とパジャマの持ち込みOK。

 

 

私の評価としては、★★★★☆(四つ星:お勧め、 最大は五つ星)

 

宇宙には夢がある。しかし、私、天文に特に興味があるわけではないが、図書館の新しい本を並べた棚に目がいき、子供でも分かりそうなこの本なら読めるだろうと思わず手を伸ばした。

 

分かりやすい。最初の数ページで概要は分かってしまう。50に別れた質問に数人で答えているので、繰り返しが多い。

 

プラネタリウムには2回しか入ったことがない。

1回目は子供の頃で、今は無き渋谷の東急文化会館の屋上の丸いドームの五藤プラネタリウムを懐かしく思い出す。

2回目は、バンクーバーで、子供向けに科学を楽しく体験させる博物館、丸屋根のScience World at Telusだ。解説の人の話に対し、盛んに子供たちが質問していて、話についていけなかった屈辱感がよみがえる。

 

60歳を過ぎて、オーストラリアの西南端の昔捕鯨で知られたアルバニーという町に行った。南極の方向の夜空を見上げたら、一面、まさに降るような満天の星だった。子供の頃からあんなにしじゅう空を眺めていたのに、あの空の奥にこんなにもたくさんの星があったなんて!
さっそく、現地で求めた星座表を出して照らし合わせると、「あった!」南十字星が。
星座なんて人間が勝手に星たちに合わせて物語を作っただけだと思っていたが、じっと見ていると、ほかの星は消えて確かに十字だけが浮かび上がってくる。
星座表をもう一度見ると、ミルキー・ウエイと書いてある。「う? 天の川?」首を回して夜空を眺め渡すと、あった。この時が、天の川を見た、最初で最後だ?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする