hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

人生初めての手術

2010年09月18日 | 個人的記録

初めて受けた手術は、50代のころの巻き爪の手術だ。
巻き爪とは足の爪、とくに親指が多いのだが、左端あるいは右端が巻き込む形となり、ひどくなると陥入爪といって皮膚に食い込み、炎症を起こす。
私は、右足親爪の左端が丸まってきたので、爪の角をどんどん短く切っていたのだが、それによってよけい巻き爪がひどくなったらしい。肉に食い込んで痛くなったので、外科に行った。

医者は、「これは切った方がいいね」「まあ、切ってもまた元の所から生えてくるからね」と言って、次回爪の左側を1/3位、元の所から切除するという。

当日、注意されたとおりサンダルを履いて行くと、初めての手術(?)に心構えもできないうちに、さっそくベッドに寝かされた。看護師さんは「では、麻酔しますから」と簡単にいう。
「え? 麻酔? 全身麻酔ですか? 」と聞いたら、看護師さんは一瞬変な顔をして、すっとドアから出て行った。すぐに、4、5人の看護師さんを連れてきて、笑いながら言った。
「この人、『足の爪を切除するので麻酔します』って言ったら、『全身麻酔ですか?』だって」「え! 全身麻酔?」と言って、みんなで笑った。

出産前提の女性と違い、もともと男性は、繊細で、痛みに弱くできているのだ。原始の時代から男は家族を守ために戦い好きに造られていて、しかも、傷を負ったらそれ以上深手を負って再起不能にならないように、痛みを強く感じるようにできていると信じられている。というか、信じているのは私だけだが。

足の親指に包帯をグルグル巻きにして、サンダルを履いて通勤電車に乗った。電車が揺れるたびに、周囲の人に足の親指をぎゅーと踏まれることを想像して、体に震えがきた。
ミュールのように親指をむき出しにして電車に乗っている女の人がいるが、それでも平気な顔をしていられるのはなぜだろう。敏感で繊細な男性には考えられない。



コメント
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