hiyamizu's blog

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講演「多機能トイレから共生のあり方を考える」を聴く(1)

2009年12月17日 | 世の動向
亜細亜大学での連続討論会「街づくり未来塾」の第三回として、「多機能トイレから共生のあり方を考える」という講演を聴いた。


40年ぶりの武蔵境駅は、まったく様変わりしていた。そもそも中央線の高架化に伴ない数年に渡り大規模改造が行われていて、現在も進行中だ。



ただ、昔からあったいかにもローカル線といった西武多摩川線(是政線)は健在だった。
北口に出て、すきっぷ通り商店街を北に行き、



商店街を抜けてアジア大学通りへ左折して10分位だろうか、右側に南門が見える。駅北口からのムーバスも100円で利用できる。



亜細亜大学と言えば、箱根駅伝の常連校であることと、アジアからの留学生を多く受け入れているとの連想しかなく、訪れたのは初めてだ。

講演が行われたのは、2号館。1階には喫茶と広い休憩コーナーがある。私の時代の学食のイメージはなく、まさにカフェだ。



講演題目にある多機能トイレとは、車椅子で利用でき、さらに高齢者、障碍者、乳幼児連れなどが利用できる機能のあるトイレのことだ。
どこに、どんなトイレがあるかという情報がないと、外出を控えがちになる。「むさしの未来まちづくりたい」は、共生の街づくりへのユニークなアプローチとして、武蔵野市内の多機能トイレの機能、問題点などを調査し、 「むさしの多機能トイレ情報」としてオープンし、普及、改善、広報を行っている。


講演では、多機能トイレの定義、調査目的、調査方法を説明し、使いにくい例が写真で具体的に説明された。目的は、(1)車椅子利用者への情報提供、(2)利用マナー呼びかけ、(3)施設管理・新設・改修の提案だ。
多機能トイレは、東京都の条例では「だれでもトイレ」と命名されていて、健常者も利用して良いのだが、利用は極力短時間にするなど、利用者同士が相互に理解してマナーを守る必要がある。講演では、健常者も是非一度、多機能トイレを使ってみて欲しいとの話もあった。

施設の管理は、問題が多い。実際の障碍者には使いにくい機器配置に設計されていたり、保守用品がじゃまするように置かれている例が具体的に説明された。また、武蔵野市の施設には昔から多機能トイレが設置されていたところも多く、現在では使いにくく改修が望まれる例も多い。利用者である障碍者に意見を聞くなどちょっとした配慮をするだけで、問題が解決するのにと思う例も多かった。

また、講演者からの提案のひとつとして、地域における機能の分散と補完がある。多機能トイレといっても、様々な仕様があり、障害の種類や程度で利用機能も広範に渡る。設置スペースも限られている場合が多いことからも、同一施設内、あるいは近隣施設で機能の分散、補完をはかることが有効だ。

講演を聴いて、私が思ったことは、だらだらと長くなったので、明日、第2報とする。




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