hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

トロント

2007年10月19日 | カナダ東部
プリンス・エドワード島からの帰り道、トロントに一泊した。昼過ぎについてユニオン駅の南、オンタリオ湖畔にあるホテルに少し早くチェックインして、一休み。

ユニオン駅まで10分ほど歩く。構内を地下鉄の駅を求めて延々歩く。トークンを$3.75で買って地下鉄へ乗り、Osgoode 駅で降りて、Queen St. を西へブラブラ歩く。「Queen Street Westは個性的なセレクトショップ、カフェが軒を並べる若者に人気な通り」と案内書にあったが、ポツポツと新しげな店はあるが、東京の方がよほどと思える。駐車場だろうか、壁から半分飛び出た車を発見。



LRT(The Light Rapid Transit )とも呼ばれるStreet Car が走っている。



道端に自転車を止める輪があった。トロントでよく見る形だ。輪には「LOCK BICYCLE TO POST CITY OF TORONTO」との文字が浮き出ている。



疲れたのでカフェを探したがしゃれたところが見つからず、スターバックスで妥協する。、一休みしてからホテルに戻る。

夕方になってから、ホテルの前のフェリー乗り場 The Westin Harbour Castle から湖畔を西に散歩した。ちょうどフェリーが出てゆくところで、オンタリオ湖の対岸の Niagara-on the-Lake 市へ渡るのかなと思ったが、どうも対岸が近い。地図を見ると、フェリーの行き先は、Toronto Islands だった。この島はオンタリオ湖に浮かぶ島で、離れたところでもトロントの南約1kmとごく近い。公園、市民空港、600人ほどの居住区もあるそうだ。



そのまま歩き、ハーバーフロントにあるQueen’s Quay Terminal へ行った。案内書にカナダ製にこだわった品揃えの店が多いと書いてあったのだが、既にほとんどの店が閉まっていた。

湖畔にはバンクバーのようにガラス張りの高層ビルが並んでいた



そのまま歩いてCN Tower に向かう。553mの高さは1976年から世界一の高さを誇ってきたが数週間前に建築中のドバイの超高層ビル、ブルジュ・ドバイに抜かれた。しかし、30年世界一を守れたということは、ずば抜けて高かったということだ。すぐ下から撮ると画面に入らないので斜めにしてみた。



CN Towerに登る前にセキュリティ・チェックがあった。
非接触のセキュリティ・アーチをくぐるだけで、X線ではないと書いてある。確かに、無塵室へ入るときのように、強い風が吹くアーチの中をくぐるだけなのだが、なぜこれでセキュリティ・チェックになるのかが解らなかった。
帰国してからTVでセキュリティに関する展示会の紹介を見ていたら、同じ装置が出てきた。持っている爆薬の微粉末を吹き飛ばして分析する最新の爆発物検出装置だそうで、日本にはまだ1台しかないと話していた。

チケット売場での料金には、大きく3種類ある。一つはObservation : $21.49で、Look Outと呼ばれる346mの展望台へ行く。二つめはAttractions: $25.99で、Look Out のほかに映画が見られる。三つめは Sky Pod : $25.99 で、Look Out のほかに447m の最上展望台へ行ける。

私たちは当然Sky Pod の券を買い、とりあえずエレベータでLook Out まで登る。22km/hourの速さで、わずか58秒で346mまで登る。エレベータから外を見られるようになっているので、グングン登って行くのがわかる。

Look Out ではガラス張りの室内から外を眺める(Indoor Observation)。180度はHorizons Café になっていて、世界でもっとも高いところにある軽い食事を楽しめるとのうたい文句だ。

Look Out から1階階段を降りると、 Glass Floor で、床のガラスの部分からは342m下が足元に直接見える。この床は通常の床の強度の5倍に耐えるよう設計されていると書いてある。たった5倍なの?と思ったが、17頭のカバの重さに耐えると読むと、安全と思える。
また、ドアを開けるとガラス無しに直接、といっても網はあるが、外が見られる(Outdoor Observation)。

Look Out から1階階段を登ると、72分で360度一周する回転レストラン「360 Restaurant」だ。こちらは、約500の銘柄から選択できる世界的ワインセラーとのうたい文句だ。

私たちは予約せずにこの360に入ろうとしたが、受付でさんざん待たされたあげく、「小食だからアラカルトで良いか?」「No」。「メインを二人でシェアーできるか?」「No」。良く聞くと、このレストランで食事すると、Look Out への展望代金 $21.49が割引になるという。通常は下で展望台のチケットを買うときに申し出るのだが、レストランの人が展望台の入場券にサインし、食事の領収書を持って、チケット売場へ行けば、展望代金 $21.49 を現金で返してくれるという。ならばと、急に食欲が出て小食を解消し、二人ともメインをとることにした。
サラダとサーモンと、スープと海老のスパゲッティを注文したが、量は思ったほどでなく、味はまあまあで、回転する外の眺めがすばらしかった。15%のチップ込みで$131だった。下へ降りてから、「この領収書じゃだめ」とかいろいろあって、10時の閉店寸前に国税も含め二人分 $45.56 を取り戻した。

Sky Pod へはLook Out から別のエレベータに乗り、447mへ登る。さすがに高い。晴れた日には160km先が見えるという。
すぐ下に世界初の自動開閉式屋根を持つドーム球場、Rogers Centre が見える。



高層ビルもはるか下にある。新宿の都庁展望台から、「あのビルが高い。いやあのビルが」などと言っていたが、このCN Tower から見ると、どの高層ビルもただ下のほうにべたっと並んでいる。なにしろ日本一の高さの296mの横浜のランドマークタワーの2倍近くの高さだ。遠くまで延々と連なる光の海を見ると、トロントは大都市だとあらためて思う。
高所恐怖症ぎみの奥様がビビルと思ったのに、「これだけ高いとかえってなんでもないわね」と平気な顔で、ガックリ。
(相変わらずのひどい夜景写真で恐縮です)



黒く横たわるオンタリオ湖の向こうに広がるまばゆい明かりの海は、Toronto Islandsだろうか、ナイアガラ地域だろうか。




翌朝10時にホテルを出て、トロント空港へ向かった。

機内映画は下のように数は多いが、日本語吹替え、字幕がOcean’s ThirteenだけではANA共同便と言えない。
Hollywood : Nancy Drew, Once, Harry Potter & The Order of the Phoenix, Live Free or Die Hard, Evening, Evan Almighty, Surf’s Up, Ocean’s Thirteen
Classics : The Third Man, Red Desert, His Girl Friday, Wild Strawberries
Avant Garde : Sunshine, Kenny
Contemporary : Sleepy Hollow, The Others
World : Ming-Ming, After the Wedding, Paris Je T’aime, Paprika
Franco-Cinema : La Vie en Rose, Coeurs
Canadian : Radiant City, Away From Her, en Route Short Film Festival (5編)

途中カムチャッカ半島だろうか、一面の雪山の上を通過していった。



トロント空港から約14時間のフライトで15時半ごろ成田についた。

久しぶりのツアーで、朝は10時ごろの出発で楽だったが、夜が遅くなり、疲れた。ロングステイのときの14時か、15時には帰るペースと異なり、あわただしかったが、充実した旅行だった。

後は、信号機や、鳥のことを書いて、カナダ東部編は終了とする。











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