hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

プリンス・エドワード島 (7) キャベンディシュ

2007年10月16日 | カナダ東部


今日はアンに直接関連しないキャベンディシュの見所について触れる。

撮影ポイントのフレンチ・リバー
プリンス・エドワード島の写真には必ずと言っていいほど出てくる場所がフレンチ・リバー French River だ。キャベンディシュから New London Bay を西に迂回したところにある。ここの土地は、丘の上にガラス張りの展望テラスを持つ屋敷の持ち主、アメリカ人の Ralph Hostetter 氏の所有だったが、あまりにも多くの人が車をここに止めて景色を眺めているので、気前よく寄付してくれたそうだ。感謝の意をこめてHostetter’s Viewscape との看板が立てられていた。ここはツアーに含まれていた。



写真は左から右へ撮ったものだが、真ん中のものが写真で良く見る景色だ。






地面に置いてあるのは、ロブスター漁に使う仕掛けの籠だ。ロブスターは入口から入るときは頭からだと触覚などが邪魔になることを知っていて、尾の方から入ってくる。中の餌を食べて出るときには頭から出られなくなる。左下の黒い紐は許可を受けた鑑札だ。



B&B
通常の赤毛のアン一日観光は出発したシャーロットタウンに戻る。私たちはキャベンディシュでもう少しのんびりしたかったので、B&Bに一泊した。宿は Kindred Sprits Country Inn and Cottage だ。かなりの人数が泊まれるB&Bで、芝生の向こう側にはいくつものコテッジが並ぶ。
「Kindred Sprits」 という言葉は赤毛のアンの12章 A solemn vow and promise に出てくる。「生涯の心の友」と言ったような意味だろうか?(日本語訳本が手元にないので)



入口すぐの共用の部屋が以下の写真。夜9時にここでお茶会があったが、遅れて行ったら、ネイティブ同士でガンガン話していたので、スゴスゴと引き返した。



たいていのB&Bはそうだが、ここの部屋もなかなかロマンチックでムードあるつくりで、トイレ、バスタブもついていたが、インターネットは利用できず、ホテルに比べると多少狭く機能性では劣る。




信号の交差点
B&Bから小道を2,3分行くと、6号線に出る。出たところからキャベンディシュのメインの交差点を見た写真が以下だ。キャベンディシュで信号があるのはこの交差点だけと聞いた。交差点への坂の手前を右に曲がったところにアンの家 Green Gables がある。



交差点を過ぎてすぐ振り返って撮ったのが以下の写真だ。このままもう少し後ろに進むと、郵便局と教会がある。交差点を過ぎてまっすぐ伸びているのが泊まったB&Bへ行く6号線で、B&Bへの道を通り過ぎてさらに少し行くとアボンリー・ビレッジがある。交差点を左に行くとシャーロットタウンへの13号線になる。6号と13号の角がモンゴメリーの墓地だ。



交差点の左には、 Anne Shirley と、アンの名前そのもののB&Bがある。このあたりの宿は赤毛のアンから取ってきた名前をつけている場合が多い。




キャベンディシュ・ビーチ
交差点を右にセントローレンス湾の方にブラブラ歩いた。すぐ左側に観光案内所があった。



道はしばらく林の中を行く。両側の木々を行き交う鳥が多いが、声はすれどもめったに姿は見えない。野性のリンゴの木がある。



やがて野原の中の道になり晩夏に咲く白い花が多くなる。



紅葉はところどころ始まったばかりで、本格的には10月中旬以降だろうか。ガイドさんは、「私はマダラ模様の方が好きですけどね」と言ってくれたが、全面紅葉のときの客にも、そう言うのだろうか。
花は夏の残りの白い花があちこちで見られたが、いまひとつさびしい時期だ。まあ、人がいっぱい居ないで、寒さに震えない時期を選んだのだが。
6月末には島全体にルピナスLupin が咲き始めるという。ルピナスは「のぼりふじ登藤」とも言われ絵葉書などによくある。赤紫などの色で、尖がった塔が一面に広がる景色は一度見てみたいものだ。
7月後半から8月にかけては、白やピンクのジャガイモの花畑となるという。

振り返ると上り詰めたあたりが交差点で、けっこう歩いて来たことに気付く。



DUNELANDとの標識のある海岸に付く。セントローレンス湾からの風が強い。ここはPEI国立公園内のCavendish Beach East で西へ行くCavendish Dunelands Trail の始点だ。
プリンス・エドワード島の北側に数100kmも続くという海岸一部、Cavendish Beach は夏には多くの人が訪れる。この崖の向こうに延々と続く砂浜が見える。



赤い砂岩は簡単に崩れるので、崖から2m以内には近づかないこととの注意を受けた。確かに激しい波で次々と崩れている。



次回はシャーロットタウンなどのレストラン、店の話を少々。


コメント
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