hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

横浜へお出かけ

2007年10月24日 | リタイヤ生活
昨日、23日は横浜へお出かけした。

デパート
まずは東口と西口のデパート巡り。私は売場に近づくと、キョロキョロと椅子を探す。バンクーバーではたいていの店には疲れきった男性用の椅子が置いてあったのだが。

アフターヌーンティ
昼飯の時間になり、奥様はスタスタと東口のはずれの崎陽軒の1階へ。ポチも尻尾をたれて後を追う。喫茶店なので何故と思ったら、お目当ては、アフターヌーンティ・セットだった。

カナダ・ビクトリアのエンプレス・ホテルに泊まったときに5千円だったのであきらめ、ウィスラーへのWhistler Mountaineer号に乗ったときにも帰りは節約してCoast Classicにしたため、アフターヌーンティを食べ損なった。
コーヒーや、紅茶だけども700円から800円ほどするこの店で、1370円で一応空腹が満たせれば相対的には高くない。事あるたびに再燃するこの話に終止符を打つにはこのくらいの出費もやむをえない。そもそも、すっかり入る気になっているのに、私ごときが断れるわけない。

3段重ねで、一番下にサンドイッチ2組、2段目にスコーンと揚げパン、一番上に小さなケーキが3個(以上1名分)。崎陽軒らしさは、揚げパンか?
味はまずまずで、紅茶も各種選択できる。紅茶ポットに保温用のカバーなどが欲しかった。

赤毛のアンの本
注文した松本侑子「赤毛のアン」集英社文庫を受取りに行った。
赤毛のアンの英語の本をプリンス・エドワード島で購入したのだが、例によって最初のページから苦戦。松本侑子さんによれば、英文は少女向けの文章ではなく、ビクトリア朝の大人向けの文体だそうだ。
おおよその意味はとれるが、電子辞書にない単語があったりして細かいところが読み取れない。読み飛ばすのが良いのだろうが、たまにはきっちり読もうと始めたので、訳本を買うことにした。
日本では村岡花子さんの訳本があり、図書館で借りて読んだが、子供向けの翻訳で原文には忠実でないところがある。シェイクスピアをはじめとする英米文学への引用を明らかにしたといううたい文句の松本侑子さんの本を注文して、この日受取った。

東口地下広場 
そごうの入口前の東口地下広場を通る。ここにはその昔に「ハマの大魔神社」が祭られていたことを思い出した。1998年「大魔神」の異名を持つ佐々木投手がメジャーに行く前にプロ野球の横浜で45セーブを連発してチームも38年ぶりのセリーグ優勝し日本一になったシーズンだ。今は昔だ。シーズン中、横浜の優勝を祈願して臨時に「ハマの大魔神社」が作られた。御神体は、フォークボールを握った佐々木の右腕。メディアも騒ぎ、けっこう人でにぎわっていたのを思い出す。今は待ち人が立っているのみ。

南蛮胴具足
その東口地下広場で愛知県の観光案内が行われていた。展示されていたのは鎧、兜。
南蛮胴具足は現代でも十二分におしゃれな鎧兜だ。マントの刺繍や裏地の赤が決まっている。東西の文化の融合が斬新な美意識を生み出したのだろう。
(写真は携帯カメラのピクセル数を落としていたので汚くて申し訳なし)



鎧と同じくらい高さがある兜もあった。これでは明らかに実用ではない。



実際身に着けている方がいた。アルミ製で7kg、実際のものは10kgほどとの話だった。試着経験できますとの話だったが、こんな立派なガタイとお顔の持ち主を見て、貧相な私は遠慮した。(お顔はどなたか特定できないように多少細工してあります)



戦いの道具であるが、同時に自己主張の場でもある戦場で目立つように華やかさ、奇抜さを競ったとのお話であった。

十三夜
帰宅した夜、TVの天気予報で今日が旧暦九月十三日(今年は10月23日)の十三夜もまた美しい月であると紹介していた。さっそく外に出て月をめでる奥様に続いてポチたる私も後を追う。

お月見というと中秋の名月(旧暦八月十五日の十五夜)と思っていたが、少し欠けた十三夜も良いものだ。「十三夜に曇り無し」という言葉があるそうだが、月のウサギの模様もくっきり見える月だった。相変わらすの、夜景が撮れない手振れ防止機能なしのカメラの映像では単なるゆがんだ丸だが一応。



十三夜で思い出すのは樋口一葉の「十三夜」という短い小説だ。
高級官吏と結婚したお関は、夫の虐待に耐えかねて、子どもを置いて実家に戻る。父親にさとされ、夫の元に戻るために乗った人力車の車夫は、放蕩で身を持ち崩した幼なじみで互いに密かに思い合っていた録之助であった。十三夜の月の光に照らされる人の宿命のはかなさがただよう。



コメント
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