ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

遡上しマス!

2011-04-22 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
男女見た目だけお似合いのカップルが立っていた。
斯波「あれは…」確か、能子の舞を義経と見てた奴…だったから「よう…」と声を掛けた。
池田「こんにちは」
瑠璃姫「昨夜…ステキなお声でしたわ」
斯波「そ…」と、軽く聞き流し「で、なんか用か?」と池田に問い質(ただ)した。
池田「何って…ここは、最上川“上り”の船番所でしょう?それとも、今日はスパイの貸し切りですか?」ノビきった再起不能のスパイ犯をチラッと見て、番人の顔を確認した。
番人「…」ササッと顔を隠し、スパイ犯を片付けるために、向こうに行った。
斯波「…。どこまで、行きてぇんだ?」
池田「銀山温泉まで」
斯波「…どっから、仕入れたんだ?」
池田「何がです?」にっこり笑って…すっ呆けた。
斯波「…」
そこへ、与一と能子を連れた童ちゃんが「斯波~ッ、連れてきたぞぉ」とやって来て「おろ?」
能子「池田さん…」を見つめて「…と瑠璃」を嫌そうな顔をした。
与一「…」
瑠璃姫「取って付けたように呼ばないでくれる?」と腕組みして、
能子「じゃ、お義姉様(ねぇさま)♪とでも、お呼びすれば、よろしくて?」
瑠璃姫「何、その顔と態度?可愛くないっ」
能子「お互い様よ!で、何?」
池田「最上川“上り”を体験したいな、と思ってね」とにっこり笑った。
瑠璃姫「冷が言ってたの。アンタたち、遡上するって♪」
能子「人を、鱒みたいに言わないで!まったくッ!内部情報が筒抜けだわ」
斯波「…」
そこへ、喧々諤々騒騒しくこちらに向かってくるのは、
童ちゃん「あいつら、またケンカだよ…」と佐藤兄弟くの一姉妹夫婦がやって来て、
冷泉院「はぁあ~い♪」と、後ろからのん気に付いてきた。
能子「おしゃべりッ!」
冷泉院「あら、一人で美肌の独占は…」と能子の鼻をピン「ダメよ♪」と弾いた。
能子「ィタッ」と鼻さすった、その仕草が、


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