一人時間

庭・猫・娘・私の時間

2020 京都名残のさんぽ紅葉 宝厳院

2020-12-02 | そうだ 京都、行こう。
鹿王院の縁側で
座って暮れゆく空を眺めながら
夜の過ごし方を考えていました。

桜も青紅葉も紅葉も
日の光の下で見てこそ、と思っているので
ライトアップは好きではありません。
でもせっかく京都に来ているのですから
暗くなったからと言って
カフェやお店巡りをするのももったいない。
ライトアップで有名な
高台寺、知恩院、天寿庵、北野天満宮、東寺、
嵐山の花灯路など結構行っています。
行ったことがないところで近くは…
と探してみると
嵐山・天竜寺塔頭・宝厳院がありました。

今度は嵐電に乗ってまた嵐山へ。
もう暗くなりましたので歩くのはなるべく少なく。

1時間後の再びの嵐山駅は灯りが濃くなり
もっと幻想的になっていましたが
観光客寄せですね。
the観光地の嵐山は
冬なのに浴衣のような着物を着た観光客でいっぱいです。
別に着物警察ではないのでいいのですが。



駅からすぐのお馴染みの天龍寺に入ると
もうすでに薄暗く
前の2人連れについて行かないと
どこかに迷い込むような心細さ。
さっきまで賑やかな通りにいたのに
一歩足を踏み入れるだけでこの違いです。
人を寄せ付けない暗闇が忍び寄る。

京都の夜は暗闇過ぎて
魑魅魍魎が潜んでいそう。
姉と一緒だった時か、
灯りの消えた円山公園を外から覗いただけで
その漆黒の深さに怖くて逃げ帰ったことがあります。

昼間ウキウキサクサク歩いた場所も、今頃は
街灯もなく別世界になっていることでしょう。

ライトアップは苦手と言っていたのに
ぼんやり浮かび上がっている妖艶な光に
本当にホッとさせられました。

17:30から始まるライトアップに
しばらく行列を作って待ちました。













獅子岩





























出口を出たら、案内の人に
天龍寺内はもう真っ暗なので
桂川沿いを歩いて帰るように言われました。

桂川沿いは花灯路で道標になります。



渡月橋はライトアップされていませんでした。





18時前
月が上ってきました。



しばらく渡月橋の上で見惚れてしまいました。




渡月橋の上で満月が観られるなんて
ラッキーです。
水面に映る月光も神秘的でした。

渡月橋がライトアップされてなくてこそ
月明かりが余計に映えたのかもしれない。

どんなに観光地化されても
京都の奥深い神秘的な部分は
都ができてから
ずっとずっと変わってきていないのでしょう。
そこに惹かれ続けるのだと思う。

太陽と月に恵まれていい1日だった。



阪急電車に乗ろうと駅に向かっていたのですが
手前のバスターミナルに
京都駅行きの京都バスが停車しているのを見て
もう乗り換えもしたくない
ただ座っていたい
と言うMAXの疲れが押し寄せ
小一時間かけてバスで京都駅まで戻りました。
18:14嵐山発19:02京都駅着

まだ伊勢丹が開いている時間だったので
お土産を買いB2の穴場551に迷うことなく直行。
ここでは豚まんや焼売を買うだけではなく
食事もできます。
初めて食べてみることにしました。

ムフフフ
昼はカレーうどん
夜は海鮮焼きそば
どちらも舌を焼く粉もんばかりの1日。
豚まんはお土産


お腹も満腹、心も満腹
今回も充実の弾丸日帰り京都旅になりました。

山登りと同じくらい歩きたおしています。



番外編に続く。


2020 京都名残のさんぽ紅葉 嵐山・鹿王院

2020-12-02 | そうだ 京都、行こう。

1504地下鉄烏丸線「北山」烏丸御池乗り換え地下鉄東西線「烏丸御池」→太秦天神川乗り換え

嵐電「天神川」→「鹿王院」


というのが当初の計画

ところが天神川で地下鉄から降りて

別の入り口からまた同じ地下鉄に乗りそうになった

というバカみたいなミス 


嵐電は地上を走る市内電車のような可愛い電車



無事、嵐電に乗ったのはいいのですが
そこでまた再びの気の迷い。
姉からもらったLINEで嵐山の「宝筐院」
(ほうきょういん)もいいね、
という一言。
調べてみると石畳の苑路がとてつもなくいいらしい。
あら、初めて聞いたけど、姉の言うことなら確かだわ
鹿王院は一度行ったことがあるし
17:30のライトアップにすればいいじゃないの!
と、予定変更。
鹿王院で降りずに、終電の嵐山まで。

あら素敵。
嵐山にはJR嵯峨野線、阪急嵐山線、嵐電と
3つの駅がありますが、
嵐電で降りたのは久しぶりかも。





駅のすぐ前は、嵐山の観光小道
平日なのともう4時を過ぎているので人もまばら



宝筐院を目指しながら、ここでハタと気づく。
閉門何時?
あちゃー、4時まででした〜
なんてバカなの。
急に思いついたことは下調べなしなので
本能のままに動いてはダメでした。
早くに気づいてまだマシだった。
すぐに嵐電で鹿王院まで引き返そうと思ったけど
前に次女と嵐山から歩けるね、と言った覚えがあり
早速、道を引き返しました。
ホントよく歩く1日だわ。



16:15
到着。第3の目的地。
鹿王院
17:30からは予約制の夜間特別拝観なので
17時までの開門です。



紅葉は残っていましたが
今年はどこも散り紅葉が時期を過ぎていました。
































嵐山に夕暮れが満ちてきました。



秋は夕暮れ



夕日の差して山の端(は) いと近う(ちこう)なりたるに 



 烏(からす)の寝所(ねどころ)へ行くとて 三つ四つ二つなど飛び急ぐさへ(え) あはれ(あわれ)なり



まいて雁(かり)などの連ねたるがいと小さく見ゆるは いとおかし。 



 日入りはてて、風の音、虫の音(ね)など、はたいふ(いう)べきにあらず。
       枕草子


本当に御堂のてっぺんにカラスが止まっているのが
お分かりでしょうか。

















京都の夕暮れは
一人旅だと余計に心細い。
暗くなると関東では経験できないような闇に
包まれてしまうので
心から恐れてしまう。

鹿王院で
何人かの見知らぬ人たちと
縁側に腰掛けて
夕暮れを静かに迎えられたのは
本当に濃密で幸せな時間でした。


嵐山のライトアップに続く。

2020 京都名残のさんぽ紅葉 半木(なからぎ)の道〜府立植物園

2020-12-02 | そうだ 京都、行こう。
賀茂川に来ないと
なんとなく京都に来た気がしない。



この飛び石も
「京都人の密かな楽しみ 冬」
のオムニバスドラマで重要な場所。
以前姉と来た時にも二人で渡りました。





今日は1人で。





賀茂川上流



白鷺



黒鷺



2013年の6月に姉に連れて行ってもらってから
毎年途切れず、それも季節ごとに。
一体何度訪れたかもうわからない、京都。
姉と友達とそして一人で。

今回コロナ禍で躊躇はしましたが
一度も欠かしていない秋紅葉。
来てしまいました。

そんな京都ですが
まだまだ果たしていないことが無限にあり、
その一つが
この半木の道の紅しだれ桜の並木の満開。
他の桜よりも咲く時期が遅く
ドンピシャに満開の時期に会ったことがないのです。



ここの満開の桜を見るまでは
京都旅は終わらせません!!!

13:46
植物園到着
机上の予定は14時からだったので
途中変更してもそれまでに着けばいい
と思う余裕がありました。
計画ってザックリでもやはり大切ですね。

正門前の並木路は全て落葉



植物園に入ったのに
特に展示植物には興味を示さず
とにかくドラマの中の東屋を探す。。。







バズーカ砲のような望遠レンズの集団に遭遇!
今回の京都旅では
若い一眼レフ女子を沢山見かけましたが、
そういえば三脚のカメラおじさんは絶滅したのかな、
と思ったらこんなところに大生息です!笑
何がいるんですか?と小声で聞いたら
池の向かいの枝に止まっているカワセミの
画像を見せてくれました。
肉眼でも確認!!!









ちょっと歩いたら同じ池のほとりに
お目当ての東屋がありました。



相棒の山葡萄くんと俵屋吉富の袋を置いて、と。



素敵な眺めじゃないですか。
やはり京都人だけが知る穴場です。
まあ、私が知ってしまったので
もう穴場ではないですね。(^_^;)

美しい紅葉とカワセミくんを眺めながら
美味しくお饅頭をいただきました。




座って同じ枝を写して見ました。
いますいます。
あら、写真の編集機能に拡大鏡というのがありました。
便利。さっきの写真も直してみる。






それにしてもなんてサービス精神旺盛な
カワセミさんでしょう。
私がお饅頭を食べている間も
ずーっと飛び立ちもせず
カメラおじさん達の熱い視線を浴び続けていました。









肉眼で見るより
レンズ越しの水面が綺麗だよ、と
別のカメラおじさんが教えてくれました。
(何だかんだいって仲良くした笑)



青空が映り込むとさらにいいですね。





寺社仏閣のない京都の紅葉
これもまた素敵です。









園内にある森のカフェで
ひと休み
歩き疲れた足にコーヒーが沁み渡る〜
(さっき東屋でも一休みしたけどね。)




植物園はあっという間に通過だと思ったら
園内が広くて迷いそうに。
気がつけば1時間以上滞在していました。

府立植物園の
紅葉と東屋とカワセミとカメラおじさん達
ありがとうございました。
やっぱり来てよかった。



次は怒涛の嵐山です!!!