元京都市会議員鈴木マサホ「ひとくち日記-日々是好日」

鈴木正穂の身辺雑記として「ひとくち日記」を復活。人生100歳時代。コロナに負けないでどこまで書き続けられるか。

父のヒロシマ体験       8月5日・6日 

2020年08月08日 | 日記

●8月6日(木)

今日は8月6日。ヒロシマから75年。

    <父、鈴木正武の「原爆記」>
  
 96歳で4年余前に亡くなった父、鈴木正武は、そのとき広島で被爆しています。ぼくは被爆2世。早死にすることなく71才まで生きてこられました。
父が詩集のあとがきに「原爆記」として、書いているのを再録します。

 <8月6日、疎開先の草津町から乗船演習に出かけた五日市付近海岸道路で、晴れ渡った紺碧の夏空から突如大閃光が降った。ほとんど同時に轟音と爆風がわれわれを打ち倒した。時に8時15分。原爆であった。もっとも当時は、すぐに原爆などと分かるはずもなく、何だかわけの分からぬ混乱の下で、その瞬間の露出した顔や手の熱さと地面へたたきつけられた風圧と大音響の烈しさだけは、今でもはっきりと覚えている。
 東方を望むと広島市街のあたりから上空に奇怪なキノコ雲が湧きあがり、しばらくすると続々とぼろを纏った半裸の人々が、幽霊のような手つきをして、群れをなして避難してくる。幸いわれわれは特に外傷などもなかったので、隊にたどりつくと草津のまちで数日間、救護活動につき、言語に絶する生きながらの地獄図絵の渦中に立った。2日2晩広島全市は一切の生命を焼き尽くす劫火に包まれたのである。
 8月10日、都心部に入ったとき、なお大田川の河川敷は累々として、黒焦げのゴム毬のように膨れ上がった死体で埋まり、周辺の山麓のあちこちで焼く野辺の煙と異臭は、全市に立ちこめていた。
――鈴木正武詩集「故山四季」の原爆記よりーーー

なお「吉田の森」ではこの夏、父の遺作を飾っています。近くに来られたら、ぜひお立ち寄りください。
 
 午前中、左京土木事務所の所長さんが来てくれて近所の市道の不法なゴミ?の撤去について。現地を案内して長い経過について説明。

 そして午後は、久しぶりにうれしいおめでたの報告に嶋村聖子さんと西村兄弟印刷の子息、尚晃君が松井酒造の「神蔵」をもって来所。この数か月の間に愛がはぐくまれて、結婚した、という。コロナ禍で、式も挙げられない状態だが、うれしい話。両人、背も高く美男美女のベストカップルの誕生。二人の人生の門出に乾杯!

 今日はコロナのことを書くのもやんぺ。

●8月5日(水)

   <ママチャリで炎天下うろうろ>

朝からママチャリで下鴨に。午前中、とある福祉施設の家族会のみなさんと懇談。この間の色々な動きを報告。
 昼ご飯は、久しぶりにラーメン「いいちょ」で。開店して22年とか。開店当時からたまに行ってる。大将、がんばって。やきめしは小ですよ!そして、
 昼下がり、下鴨神社糺の森でしばし木陰で森林浴。緑の森に泉川の清流が涼しいさを感じるひととき。
 夕方、市役所のOBと諸々の相談ごとと、久しぶりに一献。
 
 暑い!寝苦しい夜、
 そしてこのところ連日クマゼミの大合唱で朝目が覚めるので睡眠不足。

    <コロナにうがい薬?>
 
 コロナをめぐっては、大阪府知事が感染防止策として、うがい薬を使った人の唾液を検査すると、使わない人より陰性が多い傾向があったと発表し、うがい薬の使用を呼びかけたことを受け、早速店頭からうがい薬が消えたという。そして、ているが。ネットでうがい薬の出品が相次いだ。通常の価格より数倍高く販売されているというまるで喜劇。

 愛知県の大村知事は県独自の緊急事態宣言を発出。期間は6日から24日まで。不要不急の行動や県境をまたいだ移動自粛を求めた。名古屋市の繁華街への短縮営業、休業要請期間も今日から始まった。

 感染症による死者世界全体で70万人を超えた。7カ月余りで、三大感染症で2番目に死者が多いエイズの昨年の死者数69万人を上回った。最も死者が多いのは結核で、2018年に150万人が死亡。三大感染症で3番目に死者が多いマラリアの40万人。

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