2ヶ月が過ぎ、心が心配です・・・
生産者の方々も現場で作業されている方々も、いまだ肉体的、精神的極限状態の中にあられ、ストレスは蓄積され続けています。
阪神・淡路大震災の後、PTSDという言葉がマスコミで大きく取り上げられて一般的になりましたが、大切な家族を失った悲しみや怒り、絶望感により、夜中に突然目が覚めて喪失感に駆られたり、気がつけば頬を涙がつたっていたり・・・PTSD(心的外傷後ストレス障がい)は、長く続くストレス状態によって引き起こされる心身の病的反応です。
またその出来事の再体験(そのことをありありと思い出すフラッシュバック や苦痛を伴う悪夢)が特徴的です。
県としては“こころと身体の健康支援チーム”を設置し、聞き取り調査などを行っていますが、防疫の観点から大がかりな戸別訪問ができていないのも事実です。
電話で心配事を相談されたり、不安な気持ちを吐露される方の数も、被災者数や延べ作業従事者数から勘案しても、ごく少数です。
日本人は精神的に弱い部分をさらけ出すことが下手です。
カウンセリングを受けることに対しても極端に抵抗を示す方も少なくありません。
弱いままでいい・・・
上手く付き合っていけばいい・・・
欧米では、身体のかかりつけ医を持つことと同じくらいに、心のかかりつけ医(マイカウンセラー)を持つことは、一般化していて、平素から定期的に、まるで歯石をとってもらうかのように、心に溜まったストレスを落とし生活のバランスをとります。
私は怖いのです。
阪神・淡路大震災のときも、復興支援が一段落して、補償内容が示され、仮設住宅での生活が始まってから自殺者が出始めました。
心の傷は、物や金では埋められないのです・・・
その傷を癒すには、気持ちを言葉にするときの話し相手であったり、作業を労ってくれる仲間であったり、いつも誰かと繋がっているという安心感が必要です。
皆さんの周りには、途方にくれ孤立している生産者や高齢世帯はいませんか?
作業に疲れ果て、心を亡くしそうな仲間はいませんか?
今一度、声を掛け合いましょう!
“絆”を確かめ合いましょう!