「健康な家畜を殺処分することになるワクチン接種の決定は、本当に辛かった・・・私も以前牛を飼ってたことがあるから・・・」
児湯の方々からの要望を受けられる際、山田副大臣は絞り出すように想いを語られました。
そして昨日
「ワクチン接種は防疫上の観点から国の判断でやった。
県に負担を求めるということではない。」
正式にコメント発表されました。
県としては口蹄疫関連対策費として基金を取り崩し、すでに基金残高が30億円を割り込んでいます。
これから梅雨の大雨、そして台風シーズンを迎えるにあたり、あまりにも厳しい財政状況です。
その状況下での国の責任を明確にするコメント・・・さらに“農相に山田副大臣の昇格”とのこと。
農相となられれば、今までのように現地対策チーム本部長として陣頭指揮をとっていただくことはできませんが、現場を知る方が裁量権のある立場になられるということは、これ以上の強いパイプはありません。
まだまだ現場は問題が山積しています。
埋却地確保や作業人員の不足と疲労・・・
そして埋却後の悪臭やハエの発生、土地の再利用・・・
さらに関連産業の補償と県内産業の活性化策などなど・・・
県としても問題解決のため、あらゆる手段を講じ対処しますが、予算や人員、そして科学的な対処法の獲得には限界があります。
山田農相誕生に宮崎再興の兆しを期待しつつ、県としてできることに最善を尽くし、大臣への具申を続けます。