県産品の販路拡大のため上海市場調査を行った際、関係者から聞かれた声として
「中国経済が継続的に発展していくのか、日本のバブル期後のように急速に減速してしまうのかは、上海万博の成果がバロメーターとなる。」
上海万博が開幕して以降、目標としていた入場者数を下回っているようです。
184日間の開催期間中に7000万人の入場者を見込んでいるようですが、単純計算で1日あたり約38万人の入場が必要であるのに対し、今のところその予想を下回っているようです。
個人的には見学に行きたいとも思いますが、今はとてもそんな状況ではありませんし、果たしてどの国の、どんな内容を見てみたいかと言うと・・・これといって思い浮かびません。
たしか私が生まれた頃に、大阪万博が開催され、世界各国の最先端技術が披露されたと記憶しています。
あれから40年・・・人類は技術革新にともない、便利で豊かな生活を獲得してきました。
今後もその進歩は留まることなく、我々の生活はますます快適になっていくことでしょう。
しかし、今までの40年とこれからの40年では、今までほどの技術躍進は、果たして人類の幸せのために必要なのだろうかとも考えます。
と言うよりこれ以上の便利で豊かさを得る技術よりも、その豊かさを獲得していく過程で失ってきたものを取り戻すことも大切だと思うからです。
インターネットが一般化していくつれ、人は孤独になっているような気がします・・・
上海万博の低迷は、“技術よりも・・・”“便利さよりも・・・”“何が大切なのか・・・”を再確認する機会になるかもなぁと思うこのごろです。