宮崎県MSW協会夏季研修に参加して来ました。
“MSW”とは“医療(メディカル)ソーシャルワーカー”の略で、医療機関等において、保健・医療・福祉の橋渡し役をし、利用者の早期社会復帰、家庭復帰のお手伝いをさせていただく専門職です。
県議になり現場を離れてしまいましたが、今も勉強会には参加させていただいています。
今回は、“精神保健福祉医療ユーザーの回復を考える”とのタイトルで、鹿児島国際大学の岡田洋一先生から講演をしていただきました。
みっちり4時間。
ソーシャルワーカーは、顕在化している問題を“人と環境の相互関係”の観点から捉え、アプローチしていきます。
具体的には、うつ状態の方の回復プログラムを構築していく際、単に抗うつ剤投与後の状態を管理するのではなく、その人が置かれている家庭環境、人間関係、職場や地域の状況などの情報を収集し、総合的、客観的に
対処方法を組み立てていきます。
その時、ソーシャルワーカーが独善的に援助を押し付けるのではなく、利用者の選択を最優先し、共に歩みます。
岡田先生の話は大変刺激的で、忘れかけていた現場の感覚を呼び起こすには余りある内容でした。
特に印象に残った話を2つ紹介します。
1つは、カナリアの話。
昔、炭鉱で作業するときに“カナリア”も一緒に連れて行っていたそうです。
それは、カナリアはガスに弱いため、炭鉱内でカナリアが弱ると危険が近づいていることのサインになるからです。先生はそのことと、現在、複雑多岐になってしまった社会構造の中で、精神的に病む方が急増していることは、社会全体が黄色信号になっていることを教えてくれているのではないかということを重ねられて話されました。
もう1つは、涙の大切さ。
泣くことは、心の浄化作業があり、心の免疫力を高めてくれるとのことでした。
言われてみれば、甥っ子姪っ子がわんわん泣いているときに、なんだか羨ましく感じることがあります。
思いっきり泣けなくなっている自分に気づきます。
ストレスで自分を見失う前に、泣いて泣いてにっこり笑いましょう!
長渕剛の歌にも
♪泣くだけ泣いたら朝の太陽で顔を洗って出直しましょうか~あ
歯を食いしばり、握りこぶし振れば、いつかはいい事あるもんですよ!
ヨーロレイーオーオーオレイレイオー、ヨーロロウオーウ、レイエーイロ
オーーーーー♪