奇跡への絆

図師ひろき

愛みやざき県外研修 2

2008年09月04日 19時04分43秒 | Weblog

 9月2日早朝、メンバーと合流してレンタカーにて出発!
 もちろん運転はメンバーが交代で!一路佐賀県玄海へ!

 1時間半ほどで、玄海原子力発電所に到着。
 玄海原子力発電所は、1号機が昭和50年10月に営業運転を開始して以来、増大する電気エネルギー需要に符合するように、2号機、3号機、4号機と整備され、出力347万8千kWの九州最大の発電所となっています。
 平成18年度の発電電力構成比では、水力6%、地熱2%、石炭26%、天然ガス17%、石油7%、太陽光やバイオマスなどの新エネルギーは1%、そして原子力は41%となっています。
 9.11の同時多発テロ以降、原子力発電所内には入れなくなっているので周辺の視察になりました

 発電所周辺には、原子力PR施設をはじめ、原子力訓練センター、九州ふるさと館、地元物産販売館、野球場、テニスコート、グラウンド、温室等が整備され、地元住民の福利厚生向上と交流人口増への取り組みがなされていました。
 美しい海岸線、特に隣接する虹の松原も一望できる丘から発電所を見ると、景観に対する違和感は否めませんが、九州における電力供給拠点であることは事実で、その風景には感慨深いものがありました。

         

 午後からは、唐津市役所にて“早稲田大学系列の中高一貫校誘致”の経緯についてレクを受けてきました。
 早稲田大学創立に尽力した大隈重信候が佐賀県出身であることはもちろんのこと、二代目学長を務めた天野為之氏が唐津市出身。さらに早稲田大学理工学部開設のため人材と資金を提供した小松製作所の創設者竹内明太郎氏も長く唐津に住居を構え、さらにさらに文学部校舎の建設を手がけたむらの藤吾氏も唐津出身ということです。
 そういう縁あって誘致に成功したと言ってしまえば、話は簡単なのですが上記のストーリーよりも、私は市長はじめ市職員及び関係者の誘致に対する熱意が成功に結びついたのだと思います。
 説明をいただいた担当の方の話しぶりで、そのことは十分伝わってきました。

 1学年中学120名、高校240名。このうち早稲田大学への推薦枠は50%。開校予定は平成22年4月。生徒は全国から募集します。
 学校全体で1000人を越える生徒と約100人の教職員が、地域に集い生活を送ることは、若年人口の増加や雇用の創出、定住促進など地域活性化に寄与することは明らかで、校舎として使用される旧唐津東高等学校の耐震補強や寮建設等に約30億円ほどかかるものの、唐津市の経済効果としては開校10年で約100億。さらに10年後には地方交付税が約5億円増額になると試算されていました。

 宮崎県にも大学系列中高一貫校が誘致できるだけの人脈とストーリーが埋もれていないか! 何より熱意をもって誘致にあたる人材が必要です!

      
 
 そして研修最終日。
 九州電力本社にて研修をさせていただきました。
 “電力の安定供給と地球環境問題への取り組み”について1時間30分、中身の濃い意見交換をさせていただきました。
 特に今後の電気需要の増加に対応するため、原子力発電を中心としたエネルギーセキュリティの確保や電気料金の安定化のための経済性などを総合勘案した上で、バランスのとれた電気開発を推進する電源ベストミックスへの取り組みは、今後の委員会活動に大いに参考になるものでした。
 何より用地部長様をはじめ、我々メンバーよりも多い職員の方々に対応いただき、そのきめ細やかなに心から感謝いたします。

 次に、九州エネルギー館に移動し、エネルギーの歴史から様々な発電のしくみを研修してきました。
 ここでも館長様自ら案内役をしていただき、有り難い限りでした。
 特に原子力コーナーでは、原寸大の原子炉模型と映像で発電行程やプルサーマルの内容が紹介され、理解することに役立ちました。

 今後も積極的に研修に取り組み、政策提言に活かして行きます。