リコリス 宝塚
私が聞えなくなったときはまだFAX機はなくて、友だちとの約束なども家族に電話してもらっていた。
ほどなく家庭用FAX機が発売されて、20何万円もしたけど、すぐに買った。
あの便利さの感激は今のメールの比ではない。
今で4台目になるが、最近はメールが増えて、FAXもあまり使わなくなった。
それでも年配の人からはFAXで届いたりするので、必需品ではある。
そのFAX機が少し前からおかしい。
ウチのはディスプレイで受信内容を読めるので、印字プリントしなくても大丈夫なんだけど、細かい文面だと拡大スクロールして読むのはしんどいので、紙に印字している。
ところがプリントしようとすると、「記録紙がありません」とエラー表示が出て、蓋を開けて、インクリボンを調べても半分以上残ってるし、入れ方が悪いのかと何度も入れなおしたり…
それでもエラー表示が直らん。
取説もいつもの引き出しに見つからず、もう、半月以上ほったらかしにしていたが、今日、クロゼットの棚に見つけた。
で、読むうちに…
アホちゃう?
「記録紙がありません」やろ。インクリボンのことじゃなくて、白の紙のことやんか。
長く感熱ロール紙のFAXだったので、ついつい忘れてしまったようだ。
年を取って頭が固なって、融通が効かなくなるってこういうことか。と、情けない思いもしたけど、懸案事項が1個減ったから、プラスオーバーでおしまい。ヤレヤレ。