『八月の六日間』 北村薫
山好きのアラフォー女子が常念岳、蝶が岳、大天井岳、槍ヶ岳などを何回か単独行するという内容に惹かれて借りたけど、つまらんかった。
山登りがやたらしんどそう、山小屋到着が夕方になったり、なんだか暗い。しんきくさい。
ザックの中身や持ち物、表銀座ルートのアップダウンの状態など詳しく書いてあるけど、こっちまでへとへとになってくる。
とてもじゃないけど、これでは「山に行こう!」という気分になれへん。
こんなんやったら、田部井淳子さんのガイドブック読んでるほうがよっぽどワクワクできるって。
『広重ベスト百景』 赤瀬川源平
歌川広重(安藤広重で習ったと思うけど、今は歌川広重というらしい)の有名な浮世絵、東海道五十三次や江戸名所百景などからベストの100枚を赤瀬川源平の解説といっしょに読む。
なんと言っても構図が抜群に良い。
風景画はまるで広角レンズや望遠レンズで撮ったみたいで、いったいどういう目線をしていたのかと不思議になる。
浮世絵という版画技法でたくさん刷られたため、海外にも渡ってゴッホが忠実な模写を残している。
本は図書館で借りてばっかりだけど、この本は買おうかなとちょっと考えている。