ひらりん気まま日記

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『RAILWAYS愛を伝えられない大人たちへ』

2013-02-09 21:05:18 | 映画

電鉄富山の電車、運転席 2012年7/17撮ったもの

昨日の難聴サークルは年に一度の日本語字幕付DVD上映会。
RAILWAYS愛を伝えられない大人たちへ
他のサークルにも呼び掛けて34人参加してくれた。
昔は邦画には日本語字幕がなくて、要約筆記のボランティアさんが字幕を付けてくれていたが、今はDVDに字幕が付いていることが多い。
サークルで今まで見た映画は「かもめ食堂」「大阪ハムレット」「南極料理人」「オカンの嫁入り」等。
何を基準に選ぶかというと、比較的新しい映画でまだテレビ放映されていないのを、ほとんど私の独断で選んでいるけど、今年の映画よかったなあ。

映画は定年間近の仕事一途の運転士、妻には上から目線の自分本位で不器用な夫役に三浦友和。
三浦友和、渋い。渋すぎ。運転士の制服姿もビシッと決まってる。
私はアイドルだった頃から好きやけど、確かに呆れるくらい棒読みの大根役者だった。
世間的にはずーっと百恵ちゃんの旦那さんとしか認識されず、長く不遇のときもあったものの、演技力磨いて汚れ役もバッチリ、飄々としたコメディ調もオッケー、カッコええ俳優さんになりました。パチパチ。
俳優はやっぱり、ある程度上背もあって、顔にも頭にもしっかり肉や髪の毛が豊かじゃないと、年取ると貧相になっちゃいます。
撮影時の三浦友和の実年齢は59なのに、自分が定年の役をするなんて思いもよらなかったというくらい自分では若いつもりだったらしい。
この映画の撮影が始まったときに東日本大震災が起こって、自粛ムードにもめげず映画スタッフ一丸になって撮り続けたそうだ。
妻役の余貴美子は何をやらせても上手いし。
定年を機に熟年離婚の話は我々世代には身につまされるストーリーである。
終盤に電車が落雷でストップするアクシデントがあり、それをきっかけに夫婦の絆を取り戻すか、手遅れか…
劇的に盛り上がりって最後はハッピーエンドでうるうるの出来過ぎ感はあるけど、そりゃあ映画だし。
何度も立山連峰を背景に富山電鉄の電車がゴトゴト走る絵はやっぱり映画だね。