ひらりん気まま日記

== 毎晩パコパコ せっかちでドジなひらりんの言うたもん勝ち ==

私の履歴書「北杜夫」

2006-01-31 20:47:15 | Book&Art&TV
水面の落ち葉
メタセコイアの枯葉が浮かぶ 生あるものはことごとく地に還る


朝から雨である。
サークルをサボって1日家に居た。
サボったけれど、サークルで使うチラシを1枚wordしたから許されておこうっと。
他にもwordもんを2、3片付けたし、私かていつもほっつき歩いているわけとちゃう。(笑)

日経新聞の最裏面に「私の履歴書」というコラムがあり、著名人が生い立ちから現在までを綴っている。
ここに北杜夫の履歴書が全30回、今日で終わった。
毎日写真が1枚載る。見たことのある写真もあれば、私の知らないのもあって面白かった。
画家は高齢になっても死ぬまでいいものを描き続けられるが、作家の旬は40代からせいぜい50代前半ではないかと思う。
もちろん60歳でデビューする人も居るし、晩年作が傑作の人も居るが。

北杜夫が納税長者番付に名前を連ねていたころ、ちょうど二十歳前後だった私の青春の書となった。
ここ10年以降の本はつまらないので、買うのもやめてしまったが、彼の全集と単行本はほぼ揃っている。
新聞のコラムでも自ら述べていたが、後世に残る本は「楡家の人々」と「どくとるマンボウ航海記」くらいか。
私的にはマンボウシリーズの中では信州松本平、旧制松本高校時代の青春記が一番好き、おそらく10回以上は読んだ。
この「どくとるマンボウ青春記」は初版本も書棚に並んでいる。
思いついて納戸からパネルを引っ張り出してきた。

北杜夫のパネル  北杜夫のパネル
右は大学時代に友だちにもらったパネル
左はポスターを自分でパネルにしたもの

今でこそ、バリバリの嫌煙者の私も、若い頃は、煙草を持つ男のしぐさにあこがれたのは、この写真の影響かもしれない。
北杜夫とその周辺の好きだった作家、辻邦夫、遠藤周作、星新一、全て彼岸の人となってしまい、私の青春ももはや遠い遠い出来事になりつつある。
たとえ老いぼれてもどうか長く生きていただきたい。