『では、要務命令を伝える。要務の遂行には、ソリタンの持ち物の『はしけ』使う。『はしけ』のあり場所はキドニアの浜だ。何の変哲もない『はしけ』だ。看視偵察の地点にはソリタンが案内する。また、海上においてもソリタン、お前が案内役だ。いいな。小島の東側の浜の看視が重要なのだ。陽が沈み夜のとばりが下りてから、時を見計らって小島の対岸の浜へあがり、看視しやすい地点から看はるのだ。小島の者や、入ってくる船の者らに気づかれないように注意しろ。夜半までに小島に帰港する船の詳細については、ソリタンが詳しく知っている。全船の帰港を確認したところで、それを待機している俺たちに知らせる。それが任務だ。いいな』
パリヌルスは、略図の書かれている木板を一同に見せた。
『俺たちが乗っている1番船、2番船、舟艇は大体このあたりで待機している。このころには空にあった月もなくなり全く暗闇の海上だ。お前らが、この地点まで来たら、松明に火をつけて、空に向けて放り投げろ。数は2本だ。それが俺たちへの伝達信号だ。今、言った任務に関しての質問は、、、』
『この看視偵察を終えたら、私たちは、、、』
『小島の浜で敵と闘う』
『アレテス、チーフは、この3人のうちの誰だ』
『まだ任命はしていません』
『即、任命するのだ』
『判りました』
アレテスは三人のうちの一人に目線を当てた。
『ドルテ、お前だ。お前がチーフとなって任務遂行の責任者として行動しろ。任務は隊長からの説明の通りだ、ぬかるな』
『判りました』
『以上だ。アレテス、ソリタンに軍装をやってくれないか。それからだな、軍装はいいが、キドニアの浜までは帯剣はよせ、誰か一人が四人分をまとめて担いで行け。ところでソリタン、お前、剣をもって闘った経験は?』
『ありません』
『ドルテ、いいか、相手は海賊だ。手ごわいぞ!敵一人に四人でかかっていけ!お前ら誰一人、死ぬでないぞ』
『判りました』
『アレテス、もう頃合いだ。彼らを出立させてくれ。食い物を十二分に持たせるのだ』
パリヌルスは、略図の書かれている木板を一同に見せた。
『俺たちが乗っている1番船、2番船、舟艇は大体このあたりで待機している。このころには空にあった月もなくなり全く暗闇の海上だ。お前らが、この地点まで来たら、松明に火をつけて、空に向けて放り投げろ。数は2本だ。それが俺たちへの伝達信号だ。今、言った任務に関しての質問は、、、』
『この看視偵察を終えたら、私たちは、、、』
『小島の浜で敵と闘う』
『アレテス、チーフは、この3人のうちの誰だ』
『まだ任命はしていません』
『即、任命するのだ』
『判りました』
アレテスは三人のうちの一人に目線を当てた。
『ドルテ、お前だ。お前がチーフとなって任務遂行の責任者として行動しろ。任務は隊長からの説明の通りだ、ぬかるな』
『判りました』
『以上だ。アレテス、ソリタンに軍装をやってくれないか。それからだな、軍装はいいが、キドニアの浜までは帯剣はよせ、誰か一人が四人分をまとめて担いで行け。ところでソリタン、お前、剣をもって闘った経験は?』
『ありません』
『ドルテ、いいか、相手は海賊だ。手ごわいぞ!敵一人に四人でかかっていけ!お前ら誰一人、死ぬでないぞ』
『判りました』
『アレテス、もう頃合いだ。彼らを出立させてくれ。食い物を十二分に持たせるのだ』