恒例の新潟県切り花共進会。
ようやく100点を越した出品、ちょっと寂しかったな。
ドバァーと出ていた菊が見当たらない。夏に熱風が吹いて思うような出来にはならなかったからだそうだ。
出品はともかくとして出荷は出来たのだろうか ?
第1席、農林水産大臣賞は、組合長夫婦のエマニー。
これは、、、去年のエマニーと少し違う体型でスタイルがシャープでありながらボリュームがある、完璧な出来だ。
発色も申し分ない。今や一般品種のエマニーをよくここまで極めたな。
さて、我が家の出品材は、、、
なんとヨープ君が特別賞の末席に食い込んだ。
なぜ特別賞をいただけたかは不明だがとりあえず、、、よかった。
103点のうちユリが63点。内、魚沼からが58点。
毎年出品してくれる仲間と飾りつけに頑張ってくれた産地若手に感謝したい。
懐かしい名前のお方が鶏頭で特別賞。彼は17年前ソルボンヌで農林水産大臣賞受賞。鮮烈なデビューをした新潟市南区の方だ。
農業士会の先輩で、去年飲んだ時その話で盛り上がった。今日は会えてうれしかった。
目を引いたのはこの小菊。インヤンと言う品種名。オチは自分で考えてください。
とてもインパクトがある。
第2席、県知事賞受賞のトルコキキョウ。新潟市の若い夫婦でとてもうれしそうだった。
他にもダリヤなど多品目。
へぇ~と思える オクラ
ユリは品種展示会のよう。コルコバード。去年のは黄色だったが今年のはオレンジだ。来年は栽培予定。
一番いい色だと思ったテーブルダンス。でも、2度と作りたくない。
さて、我が家のタランゴがなんと金賞だった。最後に総切りして来た1バケツの中から奇形の無いもの3本を選んで冷蔵庫で保管しておいたやつだ。
タランゴは他にも出品されていたが入賞した3品はすべて魚沼三山のタランゴ。
この差が何なのかを考えてみた。
審査委員長が講評の中で述べた言葉、「 審査基準は、品種特性のよく表れたものそして、商品性の高さ 」
写真は乗せないが 「 商品性 」 と言うキーワードで比べてみると違いがよくわかる。
咲いている1番花は皆同じようなボリュームなのだが国産球から育てた魚沼三山のタランゴは2番花、3番花、そして頂花までのボリュームが優っているように見える。
タイミングだけかもしれないが2番花3番花まで色が追い付いている。
いわゆるてっぺんまでのふっくら感があるのだ。
特別賞受賞のトシの魚沼三山タランゴ。お見事。
商品性とは何か。
5輪のユリを買った人は5輪全部を楽しみたいのではないのか。
普通、上に行くほど花は小さくなる。2番花、3番花が1番花と遜色のないボリュームと発色で、頂花までがきちんと咲けば買った人にはお得感があるだろう。
お得感こそ高い商品性ではないだろうか。
部会長のカサブランカ。特別賞受賞。
他にもカサブランカはたくさん出ていた。
気になったのは枝と頂花の角度。
カサブランカは肉厚の大きな花が咲く、そして茎は柔らかくなりやすい品種だ。
花の重さで下を向かないためにはできるだけステムが太くて上を向いた蕾のものに仕上げたい。
いわゆる枝のダレないカサブランカ。 品種ごとの特性、商品性。審査員はよく見ているのだなぁと。
今日のブログは全くの手前味噌な記事でむかつく人もいるかもしれない。
でも、ここ4年間順番に魚沼三山部会員が農林水産大臣賞を受賞しているのだ。
今年も4人が特別賞を外さなかった。それほど間違ってはいないと思っても良いのではないだろうか。
儲かるかどうかは別の話なので、、、頼みます市場さん。
クリックすると花農家仲間がたくさん。