OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

やさしい時間

2010年08月12日 | 文化・芸術
三越本店で10日まで開催されていた第2回「Nihonga・京」展。
京都を中心に活躍する俊英日本画作家は今回16名の出展。

そんななか、小田賢さんは、じっくり自分と向き合い、感情や感覚を筆にのせる。けっして派手ではない。なにか観る者をアッと言わせる絵でもない。

昨年は浦上玉堂の名作と私には重なって見えたが、名もない特徴もない山の斜面の全景を描いたなかに桜木が一本、主張しすぎないように咲いていた絵。これが印象に残る。
今年は足を運べず、知人から写真を見せてもらった。

そのモチーフは窓辺の花。
私のまた別の知人が送った花をモチーフにしたものだという。
そこには、静かなやさしい時間が流れている。

品格はすぐには学べない。
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