OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

恥を書く

2012年01月29日 | 書道・筆文字
恥を書くのが勉強、とは誰が言ったか…。

震災後、ずーとその地区のボランティアをしている人の思いを知って、そこに通う子供たちや、その方をはじめとする多くの思いをかんがえて、その思いをそこにのせようとおもったのが重すぎたか。
久々のがんじがらめ状態。

心の働きがいかに重要か、思い知った次第。

そういう時は、と考えたら、會津八一と山岡鉄舟が浮かんできた。

レイアウトをしっかりとった看板をかくようなつもりで臨んでいなかったか、反省。
学校の板標は、中の一枚目がそんな状態。一番大きい三枚目がやっと自分らしくできたかな。

書家への依頼と小熊への依頼、かで書き方に迷いがあったり、
教科書的か否かとか、はっきりしないまま突入した迷いが筆に如実にでる。

書にうまさを求めてるわけではないけれど、納得するだけの技量がなかった。腕だけの問題ではなく、心持ちの問題もだ。

ついでに風邪ひいていて、管理不足も猛省。

さて、そして、次の仕事に集中!

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身体で考える

2012年01月22日 | 文化・芸術
今日は横浜のとある博物館へ。
和紙体験講師のひとりとしてである。
出迎えてくれ、補助に動いてくれるのは作業員姿の学芸員たちとボランティアの方々。
ボランティアの方々もそれなりの人生を歩んだ顔をしていて好感なのだが、ここの学芸員たちは、
みな大学でも教鞭をとっている方たちで、岩波講座の担当もしている大御所もいるのだが、みな作業員姿で、われわれの補助に入ってくれている。

学芸員は肉体労働や作業なんてとんでもない、というプロ意識でやっている方も多いだろうが、ここは違う。
初代の山岸さんの功績かな、と井上さん。山岸イズム万歳!

参加者も子どもから大人まで、楽しんでいるようでした。みなさんの力です。
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読み聞かせ

2012年01月17日 | 文化・芸術
読み聞かせ、というジャンルがある。
なんとやさしいジャンルなのかと思う。
子どもたちに、本を読んで聞かせてあげる行為は、想像の世界。
それに関わる大人の方たちも創造と想像を必要とする世界のようだ。

午前中は、そんなことを地元図書館で行われた木坂涼講演会で感じた。
言葉のリズムや身体のリズムへの言及も詩人ならではの感性。

午後は大塚の稽古で、像造記を基本とした楷書に取り組んでもらう。筆の機能を知るにはかえって刀意のある像造記を学ぶのはいい。

夜は、表参道で、江戸の読み聞かせか江戸のラップか、都了中の浄瑠璃を聴く。
都了中には好感をもっていたが、今日は、すごい! と感じ入った次第。
常磐津節の乗合船恵方万歳って、今の人が聴いてもおもしろい。



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あかり

2012年01月16日 | 文化・芸術
正月過ぎて、和紙の原料作りが忙しい。私は今日まで3日しか行けなかったが、よく都内から足を運んでくれるアメリカ人のレイさんには頭が下がる。そんなレイさんの誕生日が先日の土曜。誕生日を知っていた私は仲間にそれを伝えた。内緒で手づくりケーキやなにやらで驚かせたそうである。そんなハプニングならいつでも歓迎です…。
その日、私は10時から夜9時までのWS。さすがに疲れた。その次の日、レイさんなどと小川で肉体労働の楮の皮はぎ作業。さすがにさすがに疲れた。
今日は新国立での独立展でエネルギーをいただいて、表参道のギャルリーワッツで荒川さんの新作のユニークな照明器具や磨製石器というガラスで澄んだ心持ちになった。
写真は、今回の照明傘タイプでない置き型のLED照明のガラスの方塊。荒川さんはガラス作家だけど詩人と19世紀あたりのエンジニアが組み合わさった人かな。
乃木坂、表参道から三軒茶屋へ。すべて数分の無駄のないルートである。今日の最後は、大学で学生たちのある(プレ)プレゼンテーションを受けた。
みんなそれぞれいい感じ。
夢をカタチにしたいもんだ。
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切り株

2012年01月09日 | 和紙作り
楮の切り株のように、たくましく生きよう。

新年1月5日、和紙の原料である楮の刈り取り作業での一枚です。
7日からは、その楮の皮むき作業に小川の体験学習センターではおわれています。
私は書の仕事などの関係で今まで5日と8日しかでていません。

が、連日ボランティアで仲間が大ぜい手伝ってくれているのです。
泊まり込みあり、遠方からあり、感謝です。

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