OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

きりりとした笑顔の人

2012年04月29日 | 日記
今日は川崎の産業振興会館で、月1回教えているカルチャー・ドゥの4周年祭。
昨年に引き続きゲストの出口衆太郎氏との、気舞いと書のコラボ。
今回は出口氏の動きに感じながら書こうとしたら、
すべり過ぎたか。

今回、ホリスティック医学や養生で高名な帯津先生もゲスト講演。
打ち上げで、帯津先生とお話しする機会があったのだが、
「もう20年くらい前になるかもしれないけど、私の地元吉見の知り合いのKさんが先生の病院に入院していた」
と話すと、「Kさんね、だんなさんが陶芸家の…彼は元気?」と。

覚えていたのである。
Kさんは乳がんの再発で、帯津先生の病院を選んだ。
残念ながらKさんは帰らぬ人となったのだが、
帯津先生は患者一人ひとりと向き合っていたことを思う。
死することへの尊厳。

今日の講演は、知人で、いい酒の飲み方ができる世紀の人に楊名時氏がいた、くらいしか覚えてなく、半分うたた寝てしまったが、
死をもおそれぬ生き方を説いていたおぼろげなる記憶。

今日頂いた花は、私が二十代の時、私の作品をとても評価してくれたKさんを思い出す花となりました。
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気になるイベント

2012年04月24日 | 文化・芸術
龍三郎がいて、
志功がいた国画会。
いま、私がここにいます。

86回目の国展案内ハガキのリードコピーである。
いいじゃないか。
梅原も棟方もそうだったか…。
そのレベルで、観ようではないか。
絵画、版画、彫刻、工芸、写真の総合展である。

工芸の部の会員である伊豆で作陶する土屋さんからの案内である。
5月2日から14日まで、六本木の国立新美術館で。
ここは火曜が休館でたまに間違っていってしまう私。


5月12日、13日の土日には神楽坂の「遊楽スタジオ」で、
日本の良心、染織iwasakiの岩崎夫妻の展示会が行われる。

行きたいが、両日とも小川で和紙先生である。
「遊楽スタジオ」にもいってみたい。
岩崎の悦子さんのお兄さんは能楽師鈴木啓吾。
その方のスタジオであるという。


そして、5月18日から20日は、ご存じ「日本の夏じたく」横浜三渓園である。
今回、私は参加していないが、今年も楽しみである。
上野雄次が3連戦する「闘う花会」まである。闘う文化の時代はとうに終わったかと思ったが、いま再びここに花ひらく。


5月の気になるイベントをあげたが、4月23日から30日まで、横浜の山本きもの工房ではじまった 久米島紬「いい理由(わけ)あり」展を、忘れていた。
重要無形文化財のブランドを守るため、厳しい検査をうけ不合格になるものもある。
だが、山本きもの工房はそこを逆手にとって意匠化してしまうことも可能だという。
地元の組合との協力関係を結ぶ中で、訳あり、がいい理由(わけ)あり、となって生まれ変わる。
山本の山本たる理由である。

日曜までの業界の重鎮たちの「不手非止同人展」も今年は見過ごした。










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ふとした疑問

2012年04月21日 | 書道・筆文字
固有名詞が難しい、といわれ、なるべく一般の方に分かる内容にするべく努力している昨今?、今日はそれでも専門家向きのマニアックな内容ですが、ご容赦を。

九成宮醴泉銘に出てくる「億兆」の「兆」って、隷書体あたりからそのまま楷書になった字で、今の人は普通読めないと思うのですが、中学生に習わせるにあたって、テキストをみせたら、近くにいた3年生、小学生ですよ、読んでしまった。
2年生の時、“しんにょうのある字”を書かせたら、「辷」まで書いてきてしまった。

明治の終わり頃、やはり西川先生などは読めたのかな…。


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〆切まじか

2012年04月20日 | 文化・芸術
HP「ニュース」に載せましたが、韓国釜山での文化交流イベントに伴う参加ツアー、5月29日から6月2日の4泊5日成田便韓国釜山行き決定。5月30日から6月3日の4泊5日関西空港便釜山行き決定。公演、ワークショップ、パーティ参加費用を含め、8万円台。
今日が〆切ですが、22日までならどうにかなるので、行きたいと思った方は、私に連絡ください。

5月30日から6月3日まで、釜山の慶星大学を中心に、日本の文化芸術、芸能などを紹介するイベントになりますが、公演では、音羽菊公氏らの創作舞踊劇、雲龍、奈良祐之氏らの民族音楽まであり、韓国側の舞踊や音楽も共鳴する予定。
展示は私とアランウエスト、陶芸も太田治孝氏ら日韓の作家の展示となり、お茶会も行われ、花のデモンストレーション、また、お香の席も設けられます。
私たちも展示だけでは済まないので、WS,デモなど忙しそうである。

慶州ツアーなどもありますが、慶星大元学長で美術家の先生の解説で古都をまわったりします。



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お裾分け

2012年04月16日 | 日記
花桃が見ごろだ、とご近所の方がポストにチラシをいれてくれた。
場所は、住んでいる棟の二つあるエントランスの遠い方の前。地図付きだ
その方は、いつも老犬と散歩している。
花に感動し、そのおすそわけ。

反対側の御近所の方は、マンション内の通信に、この町の歴史を調べて掲載していたが、このマンションが建つ前は、銃器も作っていた工場だった時代があったとか。
平和な時代が続いている日本のようだが、危ない日本になってきた。
昨年の大震災から、いろんなことがみえてきた。
政治が、経済が、人間の道理に戻れなくなってきてしまったようだ。

政治家ばかりじゃない。経済人ばかりじゃない。日本人が危ない。
きちっとした日本人でいられるか?

そんな時に書を学ぶのはいい。
骨格を作るにいい。
はずだ。




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銀座から築地へ

2012年04月14日 | 文化・芸術
雨の銀座。
日々是好日。
ということで、銀座・日々へ。

帯や反物も気合いの入っている仕事の紀波さん。
コラボ扇子もお店の常連さんが茶扇「壷中日月長」を私が在廊中お買い上げいただく。
茶扇は基本的に披かない。
だけど、そこに精一杯の仕事がある、というのがお茶の世界、でなくてはいけない、のだろう。

その後、打合せで老舗喫茶の銀座本店へ。
女性客でいっぱいであった。一つだけ空いている席へその場に似合わぬ男二人。
男二人で「ケーキセット」をいただく。
コーヒーはおかわり自由で4杯くらいいただく。
熱く語るあつおさんであった。

勘違いでもいい、そう思うことからである。そこからである。

というようなことを今日は識った。
ばかになれるか、ということも大事な壁だ。

あつおさんは明日、奥さんの誕生日で、奥さんの好きなお寿司を築地に食べに行くそうである。
とってもあったかそうで、いい。

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今日より

2012年04月13日 | 文化・芸術
写真はコラボ扇子第6段。
 
今日から「久保紀波展」。
コラボ扇子、日傘、反物?などが並ぶかな。
私とのコラボ扇子は、絹扇の他、紀波さんの眼で切りぬかれた墨象の茶扇がある。
初の試みだが、私としても、墨の魅力を客観的にみられて面白い。

銀座5-5-13
銀座「日々(にちにち)」で18日まで。
17日までは19時まで。
18日は17時まで。
会社帰りにでも寄ってください。
一階はオシャレな婦人服ショップで、その中に入ってから階段を下りる。
三笠会館並びです。

私も明日土曜昼から2時頃までは確実に在廊。

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花見

2012年04月09日 | 日記
8日日曜、北の丸公園は武道館で某大学の入学式もあって、満開の桜の下に多く集まり過ぎ。
九段下の駅からまともにでられなかった。
人波にのまれながら科学技術館で行われている某放送協会学園の生涯学習書道展を観に行った。

ひたむきに書に向かう姿がいい感じに映る書展である。
ジュニアの部は、元気を与えてくれる。
子どもは国の宝である、と思う。

さて、公園のなかを歩いていると満開の桜に見惚れる人のなか、控えめに咲く三椏の花をみつける。
一般的な黄色い花をつける三椏も一株あったが、あか花の三椏が二株きれいに咲き誇っていた。





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タカガサレド

2012年04月08日 | 文化・芸術
コラボ扇子がまた仕上がってきた。
茶扇である。
写真作は、墨象のなかでは、すっきりタイプ。

自分のパターンではこうはならない、と思えるのも多い。
それがコラボレーションのいいところ。
紀波さんのセンスである。私の扇子でもあるけれど。

紀波さん曰く「タテの線は難しい」と。折り目との線の角度、折り目にとられるボリュームなど。
そして、一つのものを何寸の扇子にするか、そのことによってどう変わり、どう伝わるか、どこで切るか、紙は合うか、正確に仕上がってくるか…等々と、これも、「たかが、されど」の世界である。
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看板屋さん

2012年04月05日 | 日記
「看板屋さんですか?」と。
そう、きょうは、看板屋さんでした。

6尺ののぼり旗を6枚書きました。
「歓迎 大曲浜獅子舞」を2枚。
7日3時に到着。5時から東松山のあかりイベント“夢灯路”会場で、宮城県東松島市大曲浜地区の獅子舞保存会20数人が相当なレベルの伝統芸能を披露するという。石川さゆりさんも応援しているようで明治座にも出演を果たしたみなさんとか。
だから「大曲浜獅子舞 東松山公演」も2枚。

予定外だったため、新聞紙を下敷きにして書いたが、フェルトやラシャは大したもんだ、とふだん何気なく使っている縁の下の力持ちに感謝。

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