OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

最後の一枚

2017年12月31日 | 生きる発想
多趣味であったが、絵手紙もその一つであったようだ。
入院していて、亡くなる日の最後の一枚は、
自分の似顔絵のようなお地蔵さんの絵に、
今日もいい日、とあった。

父のいとこにあたる方の連れ合いになるおばさまだったが、
人生の達人であったかな。

今日もいい日。

喪主の息子さんも、その言葉を繰り返した。
その奥様は、書道の先生をしているとか。
その方が亡くなったお姑さんの世話に当たったことを、喪主のご主人は感謝していた。
よくありそうでなかなかない話しではないかな。

葬儀で一緒になった私よりひと世代若いはとこにあたる忍ちゃんと話したら、「書道2級からなかなか上がらない」と。
そういいながらあまり気にした様子はなかった。
それでいい。

今日もいい日。

位牌の字がなかなか上手くはいっていたので、誰が書いたのか上手いね、というと、

「私が書いたの」と書道2級の忍ちゃん。

今日もいい日!




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

十二の脳天

2017年12月27日 | ニュース・講座
“十二の脳天で「寿」を書く”という短い年末特別編です。読んでみてください。

久々の「書の身体 書は身体」は、

「コ2 武術と身体のまとめ」で検索。



「寿」草書の書き方を今回示しましたが、「寿」の旧字「壽」の楷書の書き方は、

“士(さむらい)はフエ(笛)一吋(インチ)”と昔の方は覚えたそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

列子 湯問

2017年12月24日 | 文化・芸術
観音様の本堂には、昭和に納められたであろう四曲屏風があって、草書の作品でまったく読めない、というので、写真に撮って家で解読にかかる。
落款まで気楽に書いて自在な作品であったが、「列子詩」とあって見当がついた。

そこには、琴の名手である伯牙が、高い山へ登ることを考えながら琴をひくと、まるで泰山のように高く険しい思いがし、川の流れを思いながらひくと、揚子江か黄河のような広々とした思いがする、と、鐘子期は、その伯牙の心情まで感じ聴きいったという。
そんな箇所を、桂令さんという名もないようだがいい書を残した書家は書いた。

伯牙と鐘子期の故事のように、音楽に限らず、こういう鑑賞者がいることが、演者や作者を育てるのだろう。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コトはじめ

2017年12月15日 | 書道・筆文字
2年ぶりにたまたま参加の中2生の献寿。「パクルぞ」といって真似したら、こんなに可愛くはいかなかった私。



銀座のワークショップは、みんなわりとまじめに書きました。

終わってからは、みなさんはナイルさんのレストランへ。私は、旧知のお姉さん(旧生徒さん)二人と、一年ぶりに、渋谷で笑った。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

結局、人かな

2017年12月05日 | 日記
娯楽天国公演「お寺でポン」も終わった。
主催者で作演出から役者までやる小倉の人生は楽しそうだ。
また高畑も尚更に楽しそうだ。鷲巣はつまらない顔をしていても心持ちは楽しそうだ。今回、出番の少ない関口は、開演前は、娯楽グッズを売っていたが、これまた楽しそうだ。エリカも相変わらず、一声で、お笑いの世界をシリアスな世界へと変えてしまう。娯楽では品のいいあずさのボケ婆さんは新鮮だった。ほかにも女性陣はみんなハマった。男性陣は、小僧役まで、たぶん天然なので、居るだけで面白いのだが、小倉の配役では、よく、使えない男がでてくる。
小倉の社会に対するメッセージにも思える。今の社会は寛容さを失っている、と。

客演の山王さんは、実際に会うと、なかなかの紳士。演ずれば、なかなかふてぶてしさ。一緒にいると気持ちいい方だ

娯楽天国一座の最終日、こちらは四谷での「三七郎の会」。
忘年ライブということで、ドラゴンさん、中島さん、けいこさん、フジコさんという歌、打楽器、アフリカのリズムなどなど、長唄専門ながらコーディネートよろしく漫談家にもなれる三ちゃんの進行のなかで、私も場違いながらゲストの一人だった。

ま、それはまた、なのだが、小さな会場ながら、出演者、観客交えての忘年打ち上げ。
人の素晴らしさ。
お客さまも、素晴らしい方々で、人生は素晴らしい、と思えた。

こちらの打ち上げをしている頃、娯楽天国は、会場撤収、その後、たぶん朝まで、おもいっきり羽茶けたんだろうよ。
ちまたの金や名誉は関係ないね。今を真っ直ぐに生きる素晴らしき人々よ!


※ご連絡
12月14日木曜午後の銀座の書会「お正月を飾る」作品作りは、数名の申し込み者いて、開催決定。
素人さん大歓迎イベントです。感謝還元ワンコイン講座です。この前のブログ記事をみてください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする