OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

点描

2010年07月28日 | 文化・芸術
新国立で開催中のオルセー美術館展は、点描からの導入で、そこに新しさを見、またさらに発展していく絵画の姿がみえていい展覧会でした。
ゴッホも点描が少し長くなった描き方ともいえるんだなーと。

点描はほのぼのとしたものになりがち。日本でも高田誠の描く山もそうだった。
それはそれでよし。そこからどうなるのか、今回は、ルソーの「蛇遣いの女」だったか、細部まで美しいと思った。

そうそう、毎日展の特別展示で松井如流の世界を楽しみにしていったのです。それはそれは隷書の作品を中心にして感銘するものさすがに多かったのですが、松井如流の世界は書の歴史や短歌などを含め、広い人だったので、その結果だけではなく、その過程がもっと当時の写真などを含め、観たかった。はがき、手紙類は面白かったな。

しかし、新国立は動線が悪い。なにか対策を!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

柔らかい呼吸

2010年07月26日 | 文化・芸術
私も理事を務める文化組織の展示・公演が行われた今日7月25日だが、田舎のご縁の結婚式に出席したりしたため、遅れて駆けつけた。
お客さんは100人にも満たない小さな規模だったものの、富田勲さんまで関わってくれる豪華版。おまけに私の書もありましたけどね。(そんな書に感動したから、一言挨拶を、という珍しい人がいて、こっちこそ感動だよ、そんな貴女に。)

いつものメンバーを見逃したものの、木津茂理さんから新CD「JAPANESE VOICE」をいただき、今聴きながらこうしている。

日本の歌の伝統を受け継ぎつつ、常に新鮮な息吹を聞かせてくれるのが木津さんの唄です。(後略)とは、細野晴臣さんの帯にある言葉。

ゆっくり、ゆっくり、すっきりした言葉、柔らかい呼吸。

会が終わってから、監事をしていただいている方と二人で、「一杯だけ」居酒屋へ。今日の目当ては「十四代」だったが、「而今」もうまい、とその監事。私は而今をいただく。そのとおり、うまい!

今日結婚式の新朗は、小5から新聞配達をしてたと。これも感動したな。
何とか家がすごいんじゃない。一生懸命生きていることに惹かれるんだな。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

忙殺

2010年07月24日 | 日記
けっこう忙しい。
書の仕事だけではない。

調停委員のような……どたばた、まで。
胃にもよくない。

「みんななにやってんだー」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

古式泳法

2010年07月15日 | 文化・芸術
はじめての賞状は校内水泳大会の3位。それも田舎町の小学校5校のうち一番レベルの低い小学校だったから、ちっとも自慢にならない。洒落でいうしかない。
水泳を教わった記憶もない。先日、年に数回行くプールで知人のおばさまと遭遇。なんと見事な泳ぎ!「ちょっと教えて」とねだったら、そのまた「師匠」が教えてくれることになった。
いくつかの型の違いはあるが、まず、耳にぶつかるくらいに腕をまわし、次の手が戻ってくるまで、前で手を伸ばしておく、というアドバイス。
「あ、これだ!」という感覚。何事も基礎が大事のようで。

そして、今日はいくつかの打ち合わせがあったが、はじめの打ち合わせをした知人は古式泳法の一子相伝のその当人。水軍あるところに独自の泳法もあったようで、7つくらい今に伝わっているらしい。10何代のお父様も黄泉の国へ旅立たれた。さあ、その知人はどうする?

立って泳いで弓矢で敵船の相手を射ることは必要でなくなったが、その泳法を見てみたい。今ならその動きからいろいろなことを感じることができると思うのだけれど。
残っている文書も面白そうである。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

波うさぎ

2010年07月13日 | 文化・芸術
波ウサギという伝統的な意匠がある。着物や蒔絵、陶器などなど。
波の上をぴょんぴょん跳ねるので景気回復の縁起物とか。 
来年の干支は「卯」。
もう暮れの仕事である。

書が専門といっても、絵も描かされる。
波ウサギを描いたつもりが、「(うさぎが)雲の上にいるんですか?」と担当者。

じゃんじゃん。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

書道教育

2010年07月08日 | 書道・筆文字
(お習字も)公でできないことを民間がやるべきだ。

と7人の酔いどれ侍の一人がいった。
そうだな。まだまだできることがある。
教科書についての数日前のブログに、
「みんなできるならやってみろよ」的なコメントが来た。が、削除!
ちょっと陰湿的な感じがしたから。
「できねーから言わせてもらってんだよ」ってか。
純粋なる書道青年よ、屈折してもあかるくいこー。屈折すると虹色になるんだよね。

「一画一画色変えて書いたら面白い」とは今日の酔いどれ侍の長老。
書は色を超えた世界。だが、お習字教育のなかに、たまにはあってもいい、が私の見解。

みんなこれが書のプロじゃないのに、熱く語っているのがいいねー。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガラスの水差し

2010年07月05日 | 書道・筆文字
昭和の書道隆盛の頃は、書家の書斎にお邪魔して、自慢の文房具拝見など、業界紙にはよく載っていたものだ。
水差しコレクションもある。だいたい中国の骨董というのが定番だったか。

そんな真似はできない私だが、現代作家のものでほしいものはよくある。いつも持ち合わせが少ないので逃すことも多い。
そんな中、吹きガラスの草野啓利さんの青い水差しを、今日手に入れた。口の部分が、つまんで細くなったところでチョキンときった水切れの良さ抜群の一しな。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

教科書展示会

2010年07月01日 | 書道・筆文字
市の公民館で小中学校の教科書の展示会が行われている。
「書写」を中心に拝見した。
各社とも工夫があって、昔のとはずいぶん違う。
手本は一社をのぞいて均整とれてきれい。
硬筆は結びがすこし差があったか。

普通6年生あたりから行書は書かせることはなくとも、行書への意識を呼ぶページがあるが、ある教科書は、5年生にわずかだが行書の呼び水があった。

今の世は、手で書くことの理が、日常でなかなか見つけにくい。
手で書いたものがたくさんあれば、行書などは自然に身につく気がする。
そういう意味では、いま、行書を早めに見せることは悪いとは思わないが、いきなり手本でなくても、教科書なら、いろいろな書のあり方を見せてもいいのかと。
 
中学になると、出版社によっては教科書もいろいろな書のあり方をみせようとしているところもあるにはある。

全体にいうと、工夫はあるが、楽しくはない。書写はもっと楽しい時間になってほしいと切に願う。

国語で、いわさきちひろを表紙に使った出版社があったが、白地でとても素敵だった。
もっとも鉛筆のこすれなどですぐ汚れてしまうけど。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする