OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

ご縁

2015年10月29日 | 日記
江戸城の守り本尊であったから葵がつくのか「葵正観世音菩薩」。

山岡鉄舟の書。

先週は鉄舟ゆかりの宿。今週は鉄舟ゆかりの寺である。
始皇帝と大兵馬俑展の帰り路、ぶらり谷中であった。


谷中の全生庵は、幕末明治維新の際、国事に殉じた人々の菩提を弔うため、明治16年に鉄舟が開いた禅寺である。

本堂裏の一番奥の鉄舟の墓に手を合わせ、鉄舟の字でなる三遊亭円朝に墓に手を合わせ、速水御舟らの師であった松本楓湖の墓に手を合わせた。

それにしても、危なっかしい世の中である。国事で殉ずる方をこれからはだしたくないものだ。
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始皇帝

2015年10月27日 | 文化・芸術
黄土高原を行く車窓から、「広いな~」とつくづく感じたのは四半世紀前。
しかし、そんなのは点にすぎず、いくつもの国に分かれていたものを、全部統一した始皇帝。

天が動いているのが当たり前の頃で、宇宙からの地球を見ることもなく、今のPCやグーグルマップがあるわけでなく、始皇帝は天下統一を成し遂げた。
今でいうなら、地球一個は軽く統一した気分だろう。

宇宙的視点でなければ、広すぎる概念だと思う。今から見れば、あの頃の始皇帝は、宇宙人ではないのか、とさえ思う。


四半世紀前、二度ほど始皇帝が都を置いた咸陽も、兵馬俑も観てきた。
正直、もういいかな、とも思っていたが、

今日10月27日からはじまった東京国立博物館平成館「始皇帝と大兵馬俑」は、お先に観させていただいたが、思う他、いい展覧であった。

始皇帝が作った秦という統一国家はわずか数十年で漢に時代を譲る。
だが、秦という国そのものは、その500年以上前に建国されている。
そこから始皇帝までの、秦を中心とした時代の流れを見せてくれる展示は歴史好きにも、書の方々にもみてほしいところである。

石鼓は、歴史や文学や書道関係者なら有名なものだが、拓本しかみたことのない方はみてほしい一点。
だが、複製である。だが、本物とみてもいいほどなのだ。
一応、北京の故宮に本物はあるというが、故宮でみるものも、複製ではないか、とさえいわれるほどよくできているのでよくわからない。今回の石鼓は、違う所からの借りた複製なのだが。



上部がえぐられて、石臼として利用されていたことが分かる一点だが、石鼓は唐の詩人韓愈もうたい、現代では、国民党の蒋介石の石鼓移動大作戦(という用語はないが)と、時代に翻弄されてきた石鼓は、秦の統一の前の、戦国時代のもので周りに詩が刻されていて、「小篆」といわれる始皇帝の文字統一の前の、貴重すぎる「大篆」の遺品である。

ほかに装飾、食器などの工芸も見ごたえあるが、全体を通してビジュアルでみせてくれるので、理解が早い。

兵馬俑そのものが、時の兵士を真似た模型ではなく、始皇帝の宇宙観までみえてくるのが、今回の「大」がつく兵馬俑展である。
正確な兵馬俑の数はわからず、約8000体だといわれている。

冒頭写真は代々木からの日の出。これで充分広いなと思ったのだが、始皇帝が隣りにいたら、何と言っただろうか。
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ハロウィン

2015年10月24日 | 日記
シャレは、和風ハロウィンのお菓子。

こどもも教える楽しみの一つは、その家族とのかかわりである。
ここのお母さんもなかなかである。
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都内からの隠れ宿

2015年10月22日 | 文化・芸術

鐵舟ゆかりの宿、二葉へ。



この池に螢が眠る。来年また6月頃にホタルの飛び交う姿がみられるのだそうだ。
ホタルは環境を計るバロメーターだと庭の改修を請け負った高崎さんはいう。
庭の奥には高崎さん設計の檜風呂のホタル湯屋が出来上がっていた。



登録有形文化財の離れに泊まり、ホタル湯屋で心身を清める。
湯屋の入り口には細川紙が使われている。
高崎さんは新築を作らず、心築を作る。

本館のおもむきも、別格。
食も美味。

久々の小川行きだった。時間がとれず工芸会館だけ伺う。
活気にあふれていた。
和紙も生き生きしてみえた。





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呼吸と動き

2015年10月04日 | ニュース・講座
“呼吸と動き”
書と音曲と身体の動作ワークショップ

書×一中節×気功太極拳

日時 11月22日(日曜日) 13時30分から3時間のワークショップです。
場所 池袋コミカレ(池袋駅直結)

内容
基本的な呼吸を再確認しながら、ゆっくりした動きや呼吸とともに身体を動かしていき、心身の一体化を感じていただきます(気功・奥村かをる)。

その呼吸と動きの基本動作はそのまま、筆文字で書く、という行為に直結していくことを感じていただきます。上手く書く必要はありません。動きがよければ、いい字になるのが筆文字。それを少し大きな筆で体現していただきます(書・小熊廣美)。

最後は、江戸浄瑠璃の一中節。明治維新で抹殺された江戸の音曲を近くにして、江戸時代まで持っていた日本人の呼吸を実感していただきます。最後はほんのさわり、都了中 一中節公演の予定(一中節・都了中)。

こんな感じの流れになると思います。()は担当講師。
非日常の3時間ワークショップは、明日に生きるための呼吸を感じてもらいます。

池袋コミカレ で検索。
そのなかで、
呼吸と動き で検索。

今年一番のイベントか!!!???

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