OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

アンリ・マッケローニ

2018年07月27日 | 文化・芸術
フランスの画家、アンリ・マッケローニの写真集の一部、日本語版? が館内に置かれていて覘いた。

新宿はケイズシネマで、7月21日から午後から夜まで4回上映中の「スティルライフ オブ メモリーズ」をやっと観る。
その写真集に誘発されての映画とか。

なかなか説明しがたい映画だ。
観ないうちから、知人に観ることを勧めるも、「R18だがエロではない」!と私。「R18ならエロでしょ!」と知人(某娯楽天国小倉だ)。

というわけながら、矢崎監督は、中途半端には撮りたくない、と撮影前に言っていたのだが、矢崎さんの映像は詩的だ。

主演の安藤政信さんはその詩的さに合い、永夏子さんと松田マリさんの対照的な女性像は意外にもリアルに感じた。
ヴィヴィアン佐藤さんは存在感あり、伊勢丹の浴衣イベントのイメージキャラクターもやっていたとはびっくりながら、私は初遭遇。伊藤清美さんの老いることそのものの存在感。
子どもも誕生するが、この映画から生と死を見つめながら、はかなさを感じた。はかなさとはいとおしさかな。






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ウリポ

2018年07月22日 | 文化・芸術
ウリポ、というとフランスの……となったりするが、ここでのウリポは、故はせみつこさんを中心になった組織で、はせさん亡き後も、その意思を継いでいる組織である。
といっても、それを知ったのは昨年暮れ。「三七郎の会」打ち上げ時である。

その長唄の三七郎と大道芸の上島敏昭さんと落語は昇太さんの弟子の春風亭昇吉さんの3人で、はせみつこの遺志を継ぐ公演を、とウリポは考えた。

最近よくあるコラボ公演である。
が、これがなかなか。知的なおば様が一番はまったのではないかと思われたが、良質な笑いをはさみながら舞台は進んだ。

題して「しらざぁ言ってきかせやしょう!」である。

一部は、大道芸のご愛嬌、三人でのトークのあと、三七郎えりすぐりの若手囃子方は三味、笛、太鼓の五人も入って、歌舞伎の下座音楽の説明を、三七郎の品のある仕切りのなかでよろしくボケと突っ込みよろしく進行された。

口三味線など稽古の時の楽器を使わない三味、笛、太鼓の演奏も面白かったが、杵屋三澄那という三味線方は、何度か観ているきれいな方だが、本番では表情を出さない。その方が、今回は三七郎の企画に合わせ、落語の出囃子や口三味線などやらされるなかで、つい笑みがほころんだ。それが美しかった。

それはさておき、第二部は、大道芸、長唄、落語と本職披露。
大道芸は、歴史を踏まえながら熱演。浅草ではうけたが、ソフィア通り(紀尾井ホールでの公演であった)ではうけない、と言っていたのがいくつかあったが、ゾウさんの長いのはお鼻ではなくチン〇〇と。
そりゃそうだ、うけない。個人的には想定内ながらウケた。

長唄は、江戸や明治ではなく昭和42年作とか、慶応名物教授であった池田弥三郎作詞の「雨の四季」
ウリポの作るプログラムは素晴らしいのだが、その「雨の四季」の歌詞は、活字ではなく、三七郎の筆文字であった。
落語は、これまたウリポとかかわってきた谷川俊太郎の原作を落語におとした「ハーディーガーディー」。
これまた、なかなか! 少し前衛的味わいあり。

最後は、生前のはせみつこの舞台の様子が流された。言葉。声。音。その生命よ!

7回忌記念公演であったが、巷の方々も、お寺で法事するのも形式すぎて、そろそろ巷の一般の方々も、何か記念に面白いことして、親戚縁者を集めた方がいい、なんて思った。お坊さんににらまれる、か。



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