OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

桃井館の段

2017年10月22日 | 書道・筆文字
台風が近づき雨足が強い中で、新橋では文字蔵さんの常磐津の会があった。

番組は少なかったが、一人ひとりがきわだって、それもいい。

めくりも終わってから持ち帰りたいという方もいてくれて、書き手冥利に尽きる。

文字蔵さんの意識の高さに応えようとしての、たかが、されど、の毎回の仕事である。

九月は、はん居での三七郎の会の仕事といい、まだ満足がいく仕事にもならないが、書家冥利に尽きる仕事だと感じている。

伝統的な書を見直すことで、書の可能性は、まだまだ其処ここに広がる可能性もあるように思え、表面的に、現代性を求めているばかりじゃしょうもない。

されど、また私は、書の突拍子もない現代的な作品も狙っている。

なぜなら、天才だからである。

とたまに思わないとやってられない。じゃんじゃん。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

洋風か

2017年10月12日 | 日記
先日2日の伎音戯公演終わって、7日には、伎音戯座の祐子と律与が、続けてアメリカはウイスコンシン州に千葉県の派遣で日本の舞踊を紹介する役目を負って旅立った。
今の時代である。フェイスブックなどからその様子がすぐに伝わる。舞踊も日本の時より二人ともいいくらいで好感。それより羨ましいのが、ウイスコンシン州でのホームステイなどをしながらの暮らしぶりである。
いろいろ羨ましいので、せめて私も、外国気分のPHOTO一枚。
外苑を歩いての英国大使館である。

そこから国立公文書館に寄る。
しあわせ度の高いデンマークと日本の交流の歴史を紹介していたが、デンマーク人クレブスと岩崎弥太郎ら三菱財閥幹部のなかに、知人のおじいちゃんだろう人発見、そのおばさまのお嬢様度を知る。
ここには人のいい修復家が勤務しているが、今日はスル―。
アンデルセンの国デンマーク。はだかの王さまが有名だが、日本もはだかの王さまが多くなったような気がする。

目的は、近代美術館。横山大観展が来年4月から始まる。そのことはまた。
ただ、今日登壇した近美の主任研究員鶴見香織さんという人は面白い感性と感じた。惜しくも亡くなってしまったが吉田春彦さんとともに、速水御舟についても執筆しているらしく、講演でもあったら、聞いてみたいと思った。

さて、そこで招待券をいただく。「日本の家」1945年以降の建築と暮らしを紹介していた。
よく知る建築家の作品も多かったが、ここ70年で大きく変わったのは、いろいろあるだろうが、個性的な作品よりも、営みの中で何が心地好いかの多様性を求めている時代になっているんだな、と思った。


「住吉の長屋」模型。安藤忠雄の出世作は、やっぱ気になった一つ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

己事究明

2017年10月10日 | 覚書
己 巳 已

己を書き間違えても、己が己であることを究明するだけのこと。

己自究明、とでも書いた方が尚更、己を究明できそうである。

私とは何ぞや。

示し申されている自然を感受したいのだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

別天地

2017年10月07日 | こども書道
李白 山中問答  中二生作。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぼやき芸

2017年10月04日 | 日記
座長と対談してくれ、日本文化について語ってくれ、と高畑。
タイトルもできれば小熊さんにお願いしたい、ギャラがどれだけ払えるか集客しだいなんですけれども。と、しおらしい高畑。

そんな連絡からはじまって、打合せ、稽古拝見、ライン参加、としながら、どんどん“小熊さんは仲間なんだから!”と仕事が増えた。

仲間=ボランティアに気づくのに時間はかからなかった。



三社祭の扇は、「善」「悪」一対と裏に青海波模様を。日本文化を語ることなく、小道具係になる。

細々、いろいろやらされた。公演当日は、日本文化を語ることなく、司会進行役。



幟の一座には気をつけろ! 特に高畑、次に祐子だ。

この一連の内容は、公演の前座として、ぐだぐだ10分間、300人の前で、私はぼやいた。


そんな日舞の公演はない。それを許した座長や高畑は偉い。

歌舞伎舞踊中心ながら、まったくお笑いのどじょうすくいまであって、

日本伝統の踊りの可能性を見せつける公演だったということは評価する。

ああ、ぼやきは、日本文化、ダー!!!

打ち上げは、「鯱」。いいおやじさんであって、
劇団娯楽天国の高畑の仲間たちが、また、気持ちよかった。
せめてもの救いだったかな。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする