小唄。
小唄は知っているが、聴いたことはない。
正確には、小唄とは、なんとなく知っているが、実はよく知らない。
という方が多いのではないだろうか。わたしもその一人だ。
だが、筆のご縁をいただくなかで、その世界を知らないで接するのは、罪にも思っていたのである。
そして今日、日本橋は三越劇場へ。
湯島天神にある小唄顕彰碑に新たに5人の名が刻まれることを記念しての演奏会である。
途中、稽古レベルの年配の男性陣も多かったが、あの粋な世界は、若いと気がつかず、人生少し分かってくると、やりたくなる。やりはじめる時には、ちょっと聴かせるには、きつくなる…。
でも、プロの方は、粋に聴かせる。
三味線だって、小唄の場合、「糸」という。
それにしても、「粋だね~」文化は、日本から消えそうである。今は、それっぽい文化である。
そういうなかで、「S氏に捧ぐ」斎藤芳子・松本淳子展は、原宿の表参道画廊。S氏とは提髪さんだった。提髪さんはその昔、私の個展も来てくれた。当時、業界誌の編集長だったが、その後、退職。小木先生退官記念の個展で、会話したのが最後だった。現代美術好きの人だった。
松本さんの作品は、当時、提髪さんがコメントを遺した作品であったが、作品とともにそのコメントも掲示されていて、あらためてそのコメントを読むと、その的確な表現に、表現者は、いい理解者をなくしたことを思う。
斎藤さんはその昔、同じ釜の飯の類だが、本来書が持っている抽象性に深く突っ込んで、今は岩彩やにかわといった日本画材を使っての表現である。昔からスタイル美人であったが、視野の狭さからくるきつさが持ち味?であったが、表現スタイルは変わっても、体型の方のスタイルは変わらず柔らかくなって、いよよ輝く態勢にある。
そこで面白い書道家にあった。いるもんだね、おなじような方が。また、会いたいメンバーであった。
ついでに昨日は、小川で「スペイン報告会」があった。
昨年11月国際交流基金マドリッド支部の要請で、小川和紙を代表し、スペイン4都市で、和紙の講演&体験を行ってきた新田先生と森田千晶の報告を聞く。新田先生は「歴史の寺子屋」を主宰し、小川和紙の歴史に精通しているが、報告書がよくできていて、それをいただけるだけでも、報告会にでてよかったと思う。
後半は、和紙工房を営む久保晴夫さんと私も加わって、4人でパネルディスカッション形式で和紙の魅力について語る。
短い時間ではあったが、「それっぽい文化の時代、(愚直に取り組むしかなく、コツコツ一枚一枚漉くしかない)和紙と向き合うことは、これからの時代に必要なことだ」といいたかったが、どれほど伝わったか。書も同じ。コツコツ伝えていく、つもりである。
小唄は知っているが、聴いたことはない。
正確には、小唄とは、なんとなく知っているが、実はよく知らない。
という方が多いのではないだろうか。わたしもその一人だ。
だが、筆のご縁をいただくなかで、その世界を知らないで接するのは、罪にも思っていたのである。
そして今日、日本橋は三越劇場へ。
湯島天神にある小唄顕彰碑に新たに5人の名が刻まれることを記念しての演奏会である。
途中、稽古レベルの年配の男性陣も多かったが、あの粋な世界は、若いと気がつかず、人生少し分かってくると、やりたくなる。やりはじめる時には、ちょっと聴かせるには、きつくなる…。
でも、プロの方は、粋に聴かせる。
三味線だって、小唄の場合、「糸」という。
それにしても、「粋だね~」文化は、日本から消えそうである。今は、それっぽい文化である。
そういうなかで、「S氏に捧ぐ」斎藤芳子・松本淳子展は、原宿の表参道画廊。S氏とは提髪さんだった。提髪さんはその昔、私の個展も来てくれた。当時、業界誌の編集長だったが、その後、退職。小木先生退官記念の個展で、会話したのが最後だった。現代美術好きの人だった。
松本さんの作品は、当時、提髪さんがコメントを遺した作品であったが、作品とともにそのコメントも掲示されていて、あらためてそのコメントを読むと、その的確な表現に、表現者は、いい理解者をなくしたことを思う。
斎藤さんはその昔、同じ釜の飯の類だが、本来書が持っている抽象性に深く突っ込んで、今は岩彩やにかわといった日本画材を使っての表現である。昔からスタイル美人であったが、視野の狭さからくるきつさが持ち味?であったが、表現スタイルは変わっても、体型の方のスタイルは変わらず柔らかくなって、いよよ輝く態勢にある。
そこで面白い書道家にあった。いるもんだね、おなじような方が。また、会いたいメンバーであった。
ついでに昨日は、小川で「スペイン報告会」があった。
昨年11月国際交流基金マドリッド支部の要請で、小川和紙を代表し、スペイン4都市で、和紙の講演&体験を行ってきた新田先生と森田千晶の報告を聞く。新田先生は「歴史の寺子屋」を主宰し、小川和紙の歴史に精通しているが、報告書がよくできていて、それをいただけるだけでも、報告会にでてよかったと思う。
後半は、和紙工房を営む久保晴夫さんと私も加わって、4人でパネルディスカッション形式で和紙の魅力について語る。
短い時間ではあったが、「それっぽい文化の時代、(愚直に取り組むしかなく、コツコツ一枚一枚漉くしかない)和紙と向き合うことは、これからの時代に必要なことだ」といいたかったが、どれほど伝わったか。書も同じ。コツコツ伝えていく、つもりである。