新幹線が通り佐久平駅周辺が賑わい、旧市街地はさびれるばかりという声もきいたが、第5回佐久全国臨書展は佐久市立近代美術館で開催仲。
佐久市に合併されたが旧望月町は、現代書道の父、比田井天來生誕の地。天來・小琴記念の書道展は、臨書のみ。臨書学習の理念を確立した天來だが、その一つの成果をみるうえでも貴重な展覧会といえるのだろう。
ポイントは、ずばり、小中学生かと。
中国の書にくらべ、古典との向き合うのはほぼ高校生からの日本の教育。多少は中学から古典を撫でるように学ぶようになったようだが。
中にはこどもでも古典しか学ばない塾もないことはないようだが、古典から何を学ぶか、が大事なのだろう。
大人でさえ、古典を学ぶ、といって、師匠の手本で師匠流に書いて、師匠もそれを善しとして、古典流お習字になってしまうことも多いようだ。
展覧会に賞はつきものだが、賞より大事な観る眼や見識を育てながら、師匠は指導していきたいものだ。
そういう意味では、師匠や審査員の方々の、将来をみる方向性がこの展覧会をなお意義あるものにするかしないか、なのだろう。
佐久は、雪の浅間をみるだけでも一興。
筆で、気軽に小文字を書いてみましょう。 とうことで、
日時 11月22日火曜18時30分より20時まで。
12月6日火曜 同時刻
12月20日火曜 同時刻
場所 中央区立産業会館(浅草橋、東日本橋、馬喰横山下車)
人数 3人(持物なしで大丈夫)
料金 3000円
主催 墨アカデミア 小熊
申し込み 小熊廣美HP問合せより、申し込んでください。産業会館は連絡先ではありません。
年賀状を意識して、ハガキに合うような漢字やかなを書いていきます。
お正月直前 小筆で年賀状を書く
日時 2016年12月22日 夜6時30分より8時30分(27日より変更しました)
場所 銀座区民館(歌舞伎座隣接)
料金 年末お礼興行につき、無料
募集人数 5名 (12月1日より受付、12月20日締切)
主催 墨アカデミア 小熊
お申し込みは、私のHP「お問い合わせ」より申し込んでください。
私と面識のない方も是非。筆なんて、と思う方も是非。手書きは、書けば、自分も相手も、喜んでくれる。
この講座は、
年賀状の表裏を全部手書きして、手書きの感覚の喜びを分かち合おうとする講座です。上手いとか下手とか関係なしです。
年賀状の賀詞はもちろん、住所面も面倒がらずに、ちょっとコツをアドバイスをするので、楽しんで小筆で書いてみましょう。
その場に、相手の住所・氏名(1名~10名程度の)を持ちこんでいただいて、銀座より投函してしまいます。
年賀はがきはこちらで用意し、この分は枚数分実費をいただきます。
これは、と思う人に、手書きしてみませんか。
「無伴奏」を、観て、書く。終了。
ここにある作品をどう思うのだろうか。
映画を、前半中心に5場面、主題歌drop's「どこかへ」などもあって、一時間半強。
書く時間を約一時間強。作品のフィードバックが一時間強。
計4時間強のちょっと長いワークショップ。
映画を観る。矢崎監督も語る。
その映画を観た気分のまま、それぞれ一本の線にして「無伴奏」を表現する。
鑑賞したなかで気になったフレーズや言葉、そこから感じ出た言葉などを、それぞれ表現する。
稚拙にみえるか? 一点一点いとおしく思えたのは、一人ひとりが映画と向き合い、書とむきあったことを感じられたから。
矢崎監督も、一点一点と向き合ってくれた。そこには、ぱっと見ではわからない濃密な時間が生まれた。
矢崎監督もナビの渡邊さんも私も感動したワークショップとなった。
参加してくれた皆さまに感謝。
今日9日から14日月曜まで、国立のノ―ションにて「土屋典康 陶展」。
浜田庄司、島岡達三という流れにある土屋さんの陶器からは、匂い立つ気品が感じられる、といった感じなのだ。
デパート以外では限られたギャラリーでの展示がおも。小さいギャラリーながら、ノ―ションオーナーの目利きがあって、実現の陶展。
私は日曜日に。
17日土曜日は、夕方5時から、中国、韓国、日本の骨董を相当昔から蒐集している土屋さんの“暮らしと骨董 そして焼き物”というお話し会あり。
これは聴きたいが、こちらは同時刻に、池袋コミカレで映画×書のコラボイベント。しかたなし。
写真は、チームラボさんの「円相 無限相」の一場面である。
禅をテーマにした映像作品を、特別展「禅―心をかたちに―」で、公開している。
NHK大河「花燃ゆ」のタイトルバックの映像化も手掛けたといえば、イメージがわく方もいるかも。
ただ、色もの傾向のNHK大河タイトルのなかでも、評判は…?だったので…。
そういう意味では、この「円相 無限相」がチームラボさんの自信作といえよう。
書はもともと刻されたもの、だから、立体性が今でもそこには内存している、みたいなことをチームラボ代表の猪子氏は言っていた。
永遠と終わらない円相からは、鯉が泳ぎだしたりする。
一方、本展示には、白隠の「円祖図」がある。
淡墨の円相の隣りには、「遠州浜松よい茶の出所、むすめやりたや、いよ茶をつみに」という当時の茶摘み唄が書かれている。
悟りの円相であり、落語は三遊亭円窓さんである。
この8日から27日までの後期展には、雪舟と白隠の「慧可断臂図」が並ぶほか、アメリカのプライスコレクションのご厚意により、今年話題になった若冲の最晩年作「鷲図」と38歳頃の「旭日雄鶏図」も公開。禅に帰依した若冲だが、来年の干支は「酉」。若冲の真似もいい。
50年に一度あるかないかの大公開 特別展「禅」は11月27日まで。一緒に、同博物館東洋館8室で公開中の「小林斗盦 篆刻の軌跡」もみたいものである。
豪放磊落
一言であらわすとそう言う感じだが、何か違う。繊細さ、か。
他人には見せない繊細さ。
いい笑い方。そこにはニヒルさもある。
自分には真似できない。
俳句の金子兜太先生と比較するのも変だけど、自分には真似ができないけど、真似したいと思う人だった。
マドリッドで死す。堀越千秋。
この世にもうちょっといてほしい人がまたいなくなった。