OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

夏の夜の書会

2013年07月29日 | ニュース・講座
夏は夜。書の会はさらなり。
ということで、

8月2日金曜夜7時より9時
銀座一丁目「銀座おとな塾」での、
“銀座の夜の書会”第三夜
ビジター会員受講料3,675円です。

「空」をテーマに、半紙作品に仕上げます。



8月20日火曜夜6時半より9時
大塚・マスミ東京「マスミ道場」での
“思いを込める書と表装講座”第四夜
受講料4,500円です。

今回は、70×70㎝の紙に好きな一字を書きます。
今回は、表装講座はお休みです。


どちらも、用具完備で持参するものありません。
銀座おとな塾も、紙もこちらのものを使います。
あれば筆・墨くらいお持ちください。

非日常体験、いかがですか。
書って上手くつきあうと、いいものだと思います。


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一本の樹

2013年07月23日 | 文化・芸術
名もない野山に取材して丹念に丹念に描きこんでいく。
一本の線も揺るぎなく、森の木々は深く重厚に存在している。
そこに今回は、そこから辛夷の真白が心を通してなお白く輝きだして、まるで白い精霊がそこにいるような作品になっていた。


三越本店で京都日本画壇の俊英作家による5回目になる「Nihonga・京」の中の小田賢の作品である。
小田作品のなかで、今回は辛夷であったが、象徴的な樹木が一本ある作品は、桜を描いた作品が前々回だったか。
表情細やかに、人間のさがを映し出すような一本の樹。また、そんな作品を観たい。

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彷徨

2013年07月18日 | 書道・筆文字
今日は上野の森の小林抱牛遺墨展へ。
詩文書の大作「提灯さげてゆく花嫁」は1978年作。「惣七挽歌」1977年作。
私のことなど忘れていた新潟からお見えになった野中先生はこの作品などは、後世に残る名作と。
古典の修練の上にたっているが、そのまま上手く書いているわけではない。書家の書に終わらず、深い情感ある作品で、その後の詩文書の一つの在り方が示された。
1995年の「密」なども一字を書いて様々な思いが湧きでるような作品は、この小林抱牛の人間的魅力の為す業なのか。

私が今こうして書に関わっていられるのも、右卿に憧れて入った学校の一年目の夏、小林先生にある先輩が私に代わって私の作品を観てもらう機会があって、「こいつは、たいした才能だな~」といってたということをそのまま受け入れた自惚れによる。
ちなみにその後教わる右卿先生に褒められたことはない。

そして新国立の毎日展へ。
今回の特別展示は、手島右卿の書芸術-その世界性

右卿先生の往年の名作が並ぶ。
この人に触れると、書に命を賭けられる。
食えなくてもいい。書はそこまで価値のあるものである、と思える。

最後は銀座のP書展か書展Pか。
命名がおもしろい。PはなになにのPであり、なになにのPである、ようなことが会場に書いてあったが、そのへんはどうでもよく感じられた
が、派閥横断的な書展であって、しっかりした作品が並び、リラックスしているのがいい。ただ、おとなしくまとまり過ぎている点はものたりなかった。

右卿の時代、抱牛の時代、そして今。
作品には何を求められているのだろうか。
書家にはなにを求められているのであろうか。

個でいい。
孤でいい。






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絹の記憶

2013年07月15日 | 日記


帰りに群馬は鬼石の夏祭りに寄る。

この一帯は、絹で栄えた町の名残が感じられるところである。
絹の商家であった家は、この二日間は抹茶茶屋。ふゆちゃんが、まさか家元令嬢とはわからぬノリで動いている。
普段はアーチストレジデンスのメンバーが寄りあうところになっているという。

山車は五台。若いモンの真剣な姿がいい。

夏祭り茶髪娘の笛のいろ     にちにちき 

おそまつ。
茶髪で派手なマニキュア娘の細い指から奏でられる笛の音がとても素敵に思える祭り時でした。


鬼石締め、というのがあって、
しゃんしゃんしゃん、しゃんしゃんしゃん。
であった。


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赤レンガ倉庫

2013年07月13日 | 書道・筆文字
ひさびさに横浜赤レンガ倉庫にいく。

20代から70代までの前衛書家40人の作品展を観に。

暑い夏、横浜の赤レンガ倉庫に飾られた作品群は、鮮度よし。
適当なスペースを割り与えられ、一人ひとりが主張しているのがいい。

高校生のパフォーマンスにみられるような汗をウリにするようなことではない。
人の温もりや激しさを表出することが、書の得意とするところだと思われがちだが、それはちょっと安易と思わせてくれる作品群である。

いくつかの金属音が聞こえてきそうな作品は、本来の書の姿を見続けてきたなかで、それを超えようとして生まれた作品ということを強く感じる。
文字性の有無はとうの昔の話のようだが、文字や言葉からのヒントが非文字性作品を生んでいる俤のようなものを感じるのは私の感傷なのだろうか。

平面と筆遣いの記憶を拠り所に書を本拠としているようで、やはり拠り所として君臨する古典の、反比例か解釈のしかたか、そこに金属音の響きがあるのだろうか。

用具素材は、アクリル絵具などを使う半面、伝統工芸的な箔を使うなどして縦横に美を探る姿勢も既成値が変わってきている。


金属彫刻家の方の作品が書の作品群の前に置かれ、音も含めてみごとにマッチしていた。共鳴していたのである。


15日まで。
今年のヒットエキジビションかな。
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挨拶

2013年07月11日 | 文化・芸術


あついですね~。

とかの挨拶。

あれは気を合わすことですね。

挨拶のできない人は、気の合わない人になりがち。
気をつけましょう。

挨拶って、文化の基本かな。

あっ、家でも…。
気をつけよう!
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いいかげん

2013年07月09日 | 日記
いいかげんな写真であるが、
この扁額が気になっていた。


田舎の小学校の一年下のK子ちゃんは同じ町内に嫁いだ。

そのK子ちゃんは、頭がよくて運動神経もよく、またきれいで、小学校の時から有名であった。
そのK子ちゃんは、また字もうまかった。

実家の店を手伝ったりしながら、子供たちに書を教えたりしていた。
そうこうしているうちに、のし袋もまともに書けなくなっていく。

脳に腫瘍ができて、大学病院では施しようがない場所ともいわれた。
そうこうしているうちに、娘さんがスーパードクターを探し当てた。
TVは偽物も多いが、TVで私もみたスーパードクターだった。
福島に滞在し、そのスーパードクターを待ち、手術した。
スーパードクター何千人の手術したなかの最難関だったという。
今年中に、スーパードクター彼女扁の劇画ができるとか。
座っただけで、歩けない日も長かったので、歩けることにも感動したという。

小さい時はどこからみても羨むK子ちゃんの波乱万丈人生の一齣である。


書作品を書いていて、何枚書いても気に行ったものが書けない。
あきらめて、水を足して、気楽に筆を運ぶ。
前は空きすぎ。墨はイマイチ。でもいい風情。
雪も月も…。
花など、また、とはいかないいい姿態。

狙い過ぎた作品は飽きる。
何気なくできてしまった。
いい加減なのである。

こんな「雪月花」がいい。

はじめて伺ったK子ちゃん宅には「感謝」の字がそこここにちりばめられていたが、この扁額とともにこの家の歴史ができていくのだろう。
今、K子ちゃんは書から離れているのが、かえすがえす残念。
人生は長し、でいこう!
これからだ!



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感性

2013年07月07日 | 文化・芸術
持ち味は感性。


“言葉は感性を磨く。感性を磨くと勘(カン)や閃き(ヒラメキ)を生む”

これが埼玉○○高等学校の車内広告のコピー。
この正式なコピーを、産みの親の先生が送付してくれた。

勘や閃きがあると、人生ちょっと面白くなるのかな、と思う。

その高校のコピーはこう続く。
“そのようなシャープな頭脳は青年期に育てたい”と。

われわれはアウトか、いや、違う。

リラックスした身体を持つこと。そこで筆と戯れる。
これは勘や閃きを生む。
勘や閃きを定着させる仕事が、技術を伴うことも多いが、書の作品である。

昨日の「銀座の夜の書会」は、そんなことを感じさせてくれた。

みんなが仕上げた半紙作品を見事に批評するのはNさん。
それにつられてかメンバーの作品批評は右脳を刺激し、作品も自由度が増した。

次回の「銀座の夜の書会」では、思いっきり勘や閃き使うデフォルメを考えてみたい。



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天河

2013年07月06日 | 書道・筆文字
旧暦の話だが、芭蕉は7月4日あたりに「荒海や佐渡によこたふ天の河」と読み、6日か7日の句会に発表したとか。
元禄の話しから現代に来て新暦の7月5日、出雲崎ではなく、銀座おとな塾「銀座の夜の書会」で、織姫と彦星の年に一度の逢瀬に思いを馳せて「織」をテーマにそれぞれ書いた。

難しいだろうと思われたが、けっこう様になる面々。
その場の空気感がいい方向に向いた感じ。
今日のいまここ、がいとおしく表れた感じ。

今日も作品写真なし。残念。
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金文いきいき

2013年07月01日 | こども書道


小学生から中学生まで、昔むかしの金文の臨書。
よく観るための勉強でもある。


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