OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

711

2015年11月27日 | 文化・芸術
711点の物語がある、という711点の蒔絵展。
(ポスターやカードでは今回の全容が伝わっていないのだ)

箱瀬さんのすばらしさは知っていたつもり。
今回、この人はすごい作家だなとつくづく思う。

発想や思索といったものの苦しみや喜びやら、一点一点伝わってくる。
蒔絵に対して精緻な技法的な仕事くらいに捉えていた自分がいたのであるが、
箱瀬さんはまた詩人でもあり闘争家でもあった。
自分の限界と戦った。
私も含め、その気になっている芸術家さん稼業は肝に銘じろ!

30日まで、銀座和光。
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呼吸と動き

2015年11月26日 | 日記
呼吸と動き 書と一中節と気功太極拳 池袋コミカレ特別講座 11月22日

まずは奥村さんの「呼吸基礎講座」とでもいうべきか、みんな当たり前にしている呼吸のすごさを感じていただきました。



その流れで、書もなっている。美文字もいいけど、その前に、もっと根源的な書のよさを知ってもらおうとする。
私はゴミ袋係!?



浄瑠璃の一中節の了中さんは男前である。
それはそれとして、明治維新で近代化、西洋一辺倒となったなかで、邦楽は捨てられた。一部の好事家や上流階級の方々に支えられてきた江戸まで培ってきた日本の繊細な呼吸感は今、見直されなければならない。

みんな同じなんだ、という参加者の声あり。



みなさんに写真を撮るチャンスを与えわすれたので、ここに。




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つつましく生きよう

2015年11月23日 | 文化・芸術
書き方で表情が変わるのが面白い。



「つつ」の書き方で、表情が変わる。目は表情の基本になる。大きさを変えたりしてみて、最後は、筆を押して瞳をつくる。まるめたら、「る」なので、×。




「ま」は、小鼻になる部分はふとめで、あとはあっさり。




大量消費時代は、誰のため?

心尽くして、つつましく生きる。

求めるのは、こころの自由だけ。

今の時代、「へのへのもへじ」より、「つつましく」(笑)

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呼吸と動きWS

2015年11月23日 | 文化・芸術
「呼吸と動き」のホップ、ステップ、ジャンプ。
気功太極拳といって、呼吸の基礎概念から学び、動きとの関連を学ぶホップ。
そのままの動きをもって筆で一作を書きあげるステップ。
一節の繊細さから日本の息を知る一中節のジャンプ。

異色のワークショップは、私も楽しかった。
書がバタバタすぎて、ゆっくり作品をみる余裕もなかったが…。
でも、いい動きがそこここにあった。
みんな、いい息をしていたにちがいない。

参加していただいたみなさま、ありがとう!

いい息が共鳴して、
少し地球の息苦しさが軽くなったような一時。
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満席御礼

2015年11月21日 | ニュース・講座
11月22日 池袋コミカレ特別講座
「呼吸と動き」書×気功太極拳×一中節

満席御礼。申し込みを締め切っていますので、当日申し込みはありません。ご了承ください。
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あとでみると

2015年11月20日 | 日記


部屋には紙がいっぱい。

何が出てくるかわからない。

自分で漉いてサンドした「捨」。

風呂敷バージョンは買っていただいたが、
「古代十三月」和紙バージョンがでてきた。

あとでみると、いとおしい。


何を捨ててきたのだろうか、とか。
歳末が近づいてくると、十三月にして一カ月増やしてほしい、とか。
と考えるわけではないけれど。


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障子貼り

2015年11月19日 | 和紙作り
昔漉いた紙で小窓の障子を貼る。

ぶきっちょに貼る分だけ、光りも柔らかく差しこむ。

造形というほど主張せず、当たり前にある和紙の風景。
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素や朴の時代へ

2015年11月08日 | 文化・芸術
梅の花を思わせた小ぶりの拭き漆盆をいただいた。
池袋西武はアート・ギャラリーで開催中の木工作家の牧野弘樹さんの作品である。

虚飾に生きることが当たり前になってきた今、素や朴が似合う牧野さんの作品には、誠実さがただよう。
木をくり抜いた片くちも木の性質を活かして、どちらをいただくか迷った。


人間は素朴だが、蒔絵の洗練さといえば、売れっ子の箱瀬淳一さんか。
「蒔絵今昔」と題して、10年ぶりの銀座和光での渾身の個展は、11月21日から。
22日、28日にはトークイベントもあるが、ここにお寄りの皆さまは、11月22日午後は、池袋コミカレの「呼吸と動き」優先でお願い。



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