OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

北斎、倫敦へ行く

2017年05月25日 | 文化・芸術
北斎のロンドンは大英博物館での特別展が5月25日から開かれるという。
来週からは、小学館発行の150色を使っての伝統木版複製の「鳳凰図」も大英での高橋工房の講演やワークショップに伴い、海を渡る。

その掛軸と額装の二つの装いでなった「鳳凰図」の題字を書かせて頂いたので、北斎鳳凰図贔屓である。

軸も額も188000円+税。200部限定。

私も欲しい一品である。
余裕のある方は一点手元に置いていただきたい。
力のある作品である。
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気と骨

2017年05月15日 | 書道・筆文字
東京アメリカンクラブで行われている加藤光峰―プラタナス展―に伺う。
回顧展的かと思いきやそうではなかった。制作意欲は衰えていないようだ。
若かりし頃の作品も何点かあったが、それはそれで気鋭の若手の書家として活躍していた頃を想像させてくれた。
55、6年ほど前の初個展は銀座松坂屋。その時の作品「車」はさすがに初めて観た。
わりと静かな小品であったが、品なる中にも気概が伝わる。
私が銀座の画廊を覗いて「これが加藤光峰か」と斜に構えてみたのは30数年前のことか。

加藤光峰という甲骨金文を一途に追って書にし、人間の表現として完成させたのは後にも先にもこの人しかいない。
ずっと先端を走ってきて、よくもわるくも芸術家であるので、俗に自分をだませない。
私からみれば先駆者であり成功者であるが、今の時代の風潮では、加藤光峰の芸術的思考を深く理解できる人々がどれだけいるのだろうか。
幸い門下の亀甲会は、尖鋭的な弟子が多いので、いい意味での啓蒙を期待したい。

DVD+ブックレット『気と骨』は倫理研究所から1500円。
芸術家気取りだったり、思わせぶりだったり、書家もだいぶバラエティにとんでいるようながら、何がいいのかわからないような時代に、本物の一人の書家の生き様として、おススメしたいものである。


東京アメリカンクラブでの個展は、地下ロビーで小品を中心に展示。21日まで。

アメリカンクラブは、ドレスコード「スマートカジュアル」あり、注意。


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すきなんです

2017年05月13日 | 日記
「すきなんです」とその人はいった。
恋焦がれている様子がその言い方から伝わった。

それから1,2か月。
昔ヴァイオリンを習い、長いブランク。
定年してからはよくヴァイオリンを中心に聴きにいったりしていたが、
CCドゥで縁あってヴァイオリンを再び習う事になった。

今日は、CCドゥの一年に一度のカルチャー発表会。
小さくても気持ちいい場である。
写真はその方のヴァイオリンの先生である。
この前には、その方も含めた生徒さんも登場。

品のあるヴァイオリン教室。
そしてこちらは、品格には疑問のある書道教室。
毎年のことであるが、ロビーに半紙作品を飾った。

公演中の写真は納めたが、公演終了後、肝心の書作品の写真を撮ろうと思ったら、片付けられていた。
そういうところは、手際のいい書道の生徒であるらしい。

このCCドゥでは、一芸は当たり前、三つの芸あたりが基本。
書の生徒さんも最低二つ。
書、太極拳、詩吟、そしてフラが最近入ったのは90歳のおばさま。ボケている暇なんてない。
書、太極拳、フラ、英語、裏方とかも。

ヴァイオリンに恋焦がれているおじさまは、まだ携帯電話がない頃、携帯電話の研究をしていたエンジニアだったそうだ。
昔、中高生だった二人の娘さんには、お弁当を作ってあげたそうだ。

生きているのがいとおしく思える一日だった。


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