OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

松襲かな

2014年01月24日 | ニュース・講座
1月31日と2月7日、二週続けて、「銀座の夜の書会」である。

仕事帰りに一杯、の代わりに一筆、の素人さん歓迎の書会である。

おなじみの講座は毎月第一金曜7時から9時、銀座おとな塾(HP参照)である。

お正月休みで第5週にずれたが、小筆で平がな中心に学ぶ1月31日。
その発展として、一中節「松襲」の一節を小筆で書く2月7日。

書は、すべての人間の営みと共にあることを実感してもらうためにも、
2月7日は、「松襲」を実際その場で語って(唄って)もらう。
江戸の粋を、浄瑠璃を、人気若手邦楽家の都了中氏に語ってもらう。

書くことそのものが変わらなくてもいい。
心の針が動けばいい。

長く考えれば、字も変わっているに違いない講座。かな。
こころのビタミン補給にもなる。
このビタミンはこころをきれいにする効用あり。かな。

7日は終了後、銀座の小料理屋に寄る予定。
やっぱり一杯、かな。

一筆と―杯は似て鳥総松  おそ松
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かたし

2014年01月22日 | 文化・芸術
何が固いか、わからない、と固(かたし)さんはおっしゃった。
お祖父さんの清水比庵がつけた名とか。

今日は、清水比庵「富士展」。
墨の美術館開館記念のプレオープンである。

比庵は80歳から富士を描いた、という。
心の中の富士である。

富士の山 見ゆるところに をる人は あした夕べに たのしかるべし

比庵の人気ある歌も画賛に入るもの多し。

そんな墨の美術館は、とんでもないモダンな建築で知られる高崎正治さん設計。
日本より海外での評価の高い建築家かもしれない。
3.11以降、被災地の方々と寝食を共にし、コミュニティを考えるなかで、
高崎さんは民家を改装した墨の美術館に着手した。
完成は延びて4月か5月らしいが、工事途中の仕事がみられてかえってよかったかもしれない。

その墨の美術館館長は浜崎道子さん。
世界各国に筆をかついでパフォーマンスやワークショップをやる方だ。
現役の書家自身の名を冠した美術館より、断然素敵である。

ここがどんなふうに発展していくか、とても楽しみな場所になった。

田園都市線青葉台駅下車、歩いて15分か、頻繁にくるバスですぐ。

帰りは、駅前の喫茶店に、高崎さん、Y美術館学芸課長のKさん、書道出版社のMさんの4人で、いろいろな話がでて盛り上がったが、
席に着いた時、「22日はショートケーキの日」とあるのに気が付いた。
「15日(イチゴ)ならわかるけど…」と私。
「(ジャスト一週間前の)22日の上に載るからじゃないかな」とKさん。
ウエイトレスさんに聞くと分からない、と。
戻ってきたウエイトレスさんは、
「22日の上に15日(いちご)が載るからです」と、答えを持ってきてくれた。
当ってたKさん。
それにいたく感動した日。


作品を展示する、じゃなく、作品を活ける。という発想の作品展示の在り方がほしい、とは高崎さんの今日の一言。

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新選組書展

2014年01月17日 | ニュース・講座
恒例の新選組書展のお知らせです。

第7回は、~2014年1月31日締め切り。

半紙に、3課題のうちいずれか。
出品料無料。

課題
「誠」
「鳥羽伏見」
「京都にても一同無事罷有候」

詳細は、主催する、
日野市立新選組のふるさと歴史館HPで。

いわゆる上手い作品だけを選ぶ書展ではなく、なにか書の魅力を持ったものは選ぶ姿勢の書展です。

一昨年、神奈川の高校生の「誠」が大賞に。木簡調の作品は見事でした。
ユニークな作品は、第一回に、イラストと書の融合が見事だった作品があったのが、懐かしい…。





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芸能の神様

2014年01月12日 | 日記
今朝は、地元の箭弓神社へ。
ここは芸能の神がおわすことでも知られる。
境内に末社の団十郎稲荷があり、江戸中期、七代目市川団十郎が大神様のご加護に感謝し、この稲荷を建立されたといわれ、役者や花柳界の芸能向上、商売繁盛の守護神として崇敬されている。

そこはいま、技術向上もうたっているので、私自身にも願掛けしたのであるが、私の敬愛する(本来の)芸能界の知人たちの幸多い一年を願った。

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結果

2014年01月08日 | 書道・筆文字
元日に若水を汲んで、次の二日に、書の上達を願って書き初めをするのは、江戸時代になって庶民にまで広まったとか。元日に書くのは、初書き、といえばいいのかな。

写真家の新井隆弘氏が、元日の雅叙園の仕事を送ってくれたので、その結果をここに。

書のパフォーマンス?
マイクパフォーマンスはつい冗談を考える。
書くときは、さすがに真剣である。

元日ということで、干支の「馬」と「福禄寿」という言葉が、書を支えてくれる。

この午歳に、みなさまの、幸福の「福」と、お財布が膨らむような「禄」と、健康で長生きの「寿」を願って書いた。

このブログを読んでくれた方々もそうなることを願い、ここにその祈りの書をここに掲示。
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あけましておめでとうございます

2014年01月04日 | 日記
元日は目黒雅叙園。元日は暇だとおもったら、隣りの部屋の観たかったイベントまで、見られないほど、忙しかった。三が日は雅叙園! というほどにおもしろいかも。

午前・午後の書道体験は、あらためて書の簡素ながらの凛とした姿を参加者から逆に学んだような感じ。パフォーマンスは、パフォーマンスであるが、それっぽくみせることには私は興味がない。理のある動きだけを気にしている。それにしても、デザイン書もそうであるが、パフォーマンスも、気をつけないと、大事なものが逃げていきそうである。気をつけよう。

2日は田舎での新年会で書記!? 半紙に、御年賀清酒3升○○様」「御神酒3升○○様」「御年賀金一封○○様」などと書く。近所の方に「うまいね~」「達筆だね~」といわれる。褒め殺しに近いかも。

3日は、書き初め指導。身近すぎて教えてこなかった2名のために、せめて年一回の指導である。

4日は伊勢丹での知人たちの工芸展に顔を出してから、夏じたく展の打合せ。そうして毎年毎年ぐるぐる早く一年が過ぎる。生きるって、「今」を生きるしかないようである。時が止まったような一瞬のきらめきを何回くらい感じることができるかな…。

この情報化時代ですが、今年も、この小さな場所を中心に、近況を綴り、思いを伝えていきたいと思います。
ことしもみなさま、よろしく!1
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