OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

打解

2019年06月28日 | 和紙作り
楮のちり取りをしたら、かず打ち棒で楮(かず)をたたく。

カルフォルニアからたまたま見学にきた一家の中学生くらいの男の子にたたかせる。
誰かしら「何回くらい?」「何十回?」と。
いや「何百回!」といったが、両手で太鼓をたたくように何千回するやり方も多いし、道具も各地さまざま。

わたしは今回、巌流島の武蔵の舟漕ぎの櫓のようなかず打ち棒を両手を使ってたたいていた。
固く絞った楮をたたく。

何十年と付き合いのある職人さん曰く、
早く終わりにしたくて水をいれてたたいて、紙にすると、親父に見抜かれた、と。
小川の紙は強靭がウリ。それには、かたいかず打ちが必要のようである。
薄くて柔らかい紙がウリの産地ならば、水差しが逆に必要のようだ。

職人さんと一見職人さんとの違いを感じた私。

今日は、早くもトロロアオイの確保に苦労し、ネリのきかないなかでの紙漉き。
漉くにも、干すにも、紙になってからも、イマイチ。

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言葉と造形

2019年06月03日 | 和紙作り
先週、書をひさびさに挟み込んだ。

言葉を挟み込んだ。

もともとの書とその造形が、また違った造形を生む。

書の技法や上手さなどよりも、書かれたその行為そのものを冷静にみつめられるような和紙への挟み込み。






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かわらないモノとかわったモノ

2016年01月12日 | 和紙作り

楮の皮をむく。

楮は毎年、同じようでも、成長も違って、毎年違うわけだが、そのタチはそう変わらない。、

それに比べ、そこに関わる人間模様は、随分変わってきているように思える。

紙つくりの根っこの部分の楮の皮むきをしながら、ふと考えた。

時代の波にのって紙も漉かされてしまうようだ。

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むむむ

2015年12月24日 | 和紙作り

近くにある某自動車メーカーの大きなメタセコイヤ?の樹がクリスマスツリーになってみごと。


こちらは、和紙灯り用に使おうか。
相当前に漉いた紙に、最近、墨をいれた。

すべて「無」とは悟れぬが、無常であること実感の日々。
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ひかり

2015年12月22日 | 和紙作り

あまった原料に墨文字を漉きこんだ一枚をあらためて眺める。




光りを通すと、まったく違った表情をみせる和紙。

いとおしい日本の財産。
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時計の文字盤

2015年12月21日 | 和紙作り
ずっと使っていた漉き込み和紙の文字盤時計をしまう。




その前に使っていた「鸛鵲楼に登る 王子渙」漉き込み和紙時計。



立体折れ折れ時計もでてきました。

ほかにもいっぱい文字盤を作った。20年近く前。
だんだん、時計そのものがつくれないむなしさを感じてやめた。

ひさびさに、家にある三つの和紙時計をみて、和紙のやわらかさにあらためて惹かれました。
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障子貼り

2015年11月19日 | 和紙作り
昔漉いた紙で小窓の障子を貼る。

ぶきっちょに貼る分だけ、光りも柔らかく差しこむ。

造形というほど主張せず、当たり前にある和紙の風景。
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拝宮

2014年05月24日 | 和紙作り
写真は拝宮和紙の中村さんの作品。「日本の夏じたく」展、横笛庵からのものである。

漆を塗った作品も楮の繊維を漉きこんだ作品もよかったが、また、加工していない素紙も主会場の方では販売していて、いいしやすいし。

中村さんは狭い世界の和紙業界とも関わりをあまり持っていないようなので、知る人ぞ知る、方なのであろう。東京ずれしていないところがいい。
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ゲラン

2013年01月13日 | 和紙作り
「ゲラン」ときいてピンとこない方は、私と同じ。
フランスの化粧品メーカーといっていいかな。

そのディスプレイに和紙を使うプレゼンに通ったのが、Joerg Gessner というフランス在住のドイツ人。

昨年11月、突然の越前は杉原さんを訪ねた時、日本で作品を制作していて紹介された方である。
最近はすぐ顔を忘れる。印象は残る。柔和な方である。


杉原さんから案内が届いたのである。

www.washiya.com
杉原商店のHPで、そのゲランのディスプレイの様子が見られる。
ついでに、雪のお正月の杉原商店の動画も観られる。
ついでに、
www.joerggessner.com
和紙造形に興味ある方は観て損はない。

今日の私は法事。小川ではかしき。
昨日は大勢の方が来てくれて、仕事がすごくはかどった。今日は楽だったかな。
連日のボランティアさんに感謝。


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かしきのおしらせ

2013年01月10日 | 和紙作り
今日10日、明日11日で、楮の刈り取りを終え、12日より20日までの土休日、楮の皮剥ぎ作業です。
和紙作りことはじめ、興味ある方は、小川町和紙体験学習センターへ。

一日ボランティアの方には、食事などでますので、センターへ連絡してください。
興味ある方は、和紙学習体験センターのHPみてください。


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