寒かった季節に重宝したのは、耳当て付きのキャップでした。
特に、自転車にはこのキャップなくしては乗れませんでした。
この耳当てを下げると温かい上に、重さで帽子が飛びません。
ツバが適度に日差しを遮って紫外線も防いでくれました。
このお気に入りの帽子を先月紛失してしまいました。
時間も場所も分かっていたのです。
新宿駅7番線ホーム。 時間は朝7時半~7時50分の間。
特急列車の指定席に座った時に、紛失に気付きましたが
日帰りで夕方には新宿駅に戻るので、その時に受け取れば良しと、そのまま出発しました。
こんな帽子
誰も自分の物になどしないでしょうし、駅員さん以外は拾わないでしょう。
夕方、新宿駅に戻った後です。
同じ7番線ホームにある駅員室に帽子が保管されていることがわかりました。
私 「緑系チェックのキャップで耳当て付きです。 今朝、7番線で落としました」
応対した若い駅員が言うには
私の証言通りの落とし物がありますので、身分証明書を提示して下さいとのこと。
運転免許証か保険証などです。
私は、どちらも携帯していませんでした。
私 「今日の乗車券と指定券は、スマホからJR東の駅ネットで予約発券してますから、ログインして身元証明になりませんか」
だって、そう思いません?
このJRのサイトでは、クレジットカードの登録もしているため
ログイン時のセキュリティが厳しく、本人である証明になると思ったのです。
名前入りのパスモも携帯しています。
しかも、財布や現金ではなく、こんな旧作の帽子です。
持ち主でなければ、色形を言い表せないでしょう。
He said No.
「申し訳ありませんが」 の一点張りです。
しかも、 「翌日からは、東京駅での保管になります」 と言うではありませんか。
私 「もういりません!」
遠出の疲れもあり、押し問答にうんざりした私は、大人げない言葉を言い捨てて帰宅しました。
後日、娘が東京駅の忘れ物センターで、娘自身の身分証を呈示して引き取りをしてくれました。
身分証さえあれば、失くした本人でなくとも、すんなりと渡してくれるのです。
社会のマニュアルって・・・。
と、いうわけで
被り慣れた帽子が手元に戻ってきました。
せっかくですから、押し洗いして、来シーズンもお世話になりましょう。
耳当ての英単語です。
「earflaps」(イアーフラップス)・・・《帽子についている》 耳当て
「earmuffs」(イアーマフス)・・・《独立した》 耳当て
夫や娘からは、日帰りでも遠出するときは 「保険証を持ち歩くべきだ」 と言われました。
これは、落とし物ではなく、もしもの病気やケガの場合に備えてだそうです。
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