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そうなんだ。

外国語で知ったこと。

シチュエーション   カタカナ

2014-11-24 13:00:00 | 御朱印
友人ゴンと従姉妹ノリちゃんと私で行った、先週の鎌倉話をもうひとつ。

巡った中で一番面白かった寺は、現在鎌倉で唯一の尼寺 『英勝寺』。
他に拝観者もいなければ、拝観料を支払う窓口の人も不在の
落ち着いたお寺。 私達だけだったのが幸いしたのか、庭仕事を
していた男性(おじさん)が、お寺について説明をしてくれました。

岩床に穴が開いている入り口、曲がった下り階段が5・6段。
その先の暗い通路を進むと中央に石仏があるとのこと。

3人で向かい、怖がる2人に 「私が先に行くからついてきて」と
言うも、いざとなると暗闇に足がすくみ

私 「やっぱり、ノリちゃん行ってよ」

ノリちゃんは笑顔のまま、その場を動かず。

私 「じゃぁ、ゴン」

恐る恐る穴を覗きこむゴン。 その背中をドンして、逃げる私。

ゴ 「絶対に押すと思ったよ」

静かに睨んでくるゴンを見て笑う、ノリちゃんと私。

まるで少女3人組のようなふざけ合いです。 
すると先ほどの男性が現れ、

男 「ついておいで」

入りあぐねている私達を先導してくれました。 
文字にすると青春物のシチュエーションですが、ビジュアル的には・・・
相当、年季(ねんき)が入っています。 《全員》

シチュエーションって、話言葉ではなんとなく言っていますが
カタカナで書く時、一瞬迷いました。
シュチュエーションだっけ? シュチエーション? シチュエーション?

「situation」(スィチュエーション)・・・立場・状況

英語の綴りを見れば、(シュチュ)(シュチ)では無く(シチュ)ですね。

男性が携帯電話の明かりで石仏を照らしてくれたおかげで
お参りができました。
私達だけなら、暗くて気が付かず通り過ぎていたでしょう。

庭の散策では、とてもいい香りがしていたのですが
それらしい花を見つけられません。

柊(ひいらぎ)だと、この男性が教えてくれました。
白い小さな花を引き寄せて匂いを嗅ぐと、確かにこの香り。
柊の花を初めて見ました。 この柊は樹齢350年以上とのことです。
年を取った柊の葉は、トゲがとれて丸くなっていました。

最後に寺の歴史についてお話します。

徳川家康の側室であった “お勝” こと “英勝院” が
開いた尼寺です。 彼女は家康の末っ子・頼房(水戸徳川家初代藩主)の
養母になりました。
ちなみに、2代将軍となった秀忠と頼房は共に家康の子であり
兄弟とはいっても、24歳離れています。
ゆえに、秀忠の子で3代将軍の家光は頼房にとって甥っ子になりますが
年齢は頼房が1歳年長なだけです。

水戸黄門でおなじみの水戸藩2代目藩主・光圀はこの頼房の息子。
英勝院は義理の祖母にあたり、彼女の1周忌(1643年)に
当時15歳の光圀自身もこの英勝寺を訪れたとの記録があるそうです。
その後、水戸徳川家の姫が代々の住職を引き受けてきました。

花の香りは、時に不思議な気分にさせてくれます。
『時をかける少女』では、ラベンダーの香りでした。

ここでは、ヒイラギの香り・・・。
371年前、少年・光圀公もこの庭を散策したのでしょう。


ご朱印はこちらをクリックして下さい。


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尼   英語

2014-11-21 13:00:00 | 御朱印
19日に鎌倉へ行ってきました。

以前、小石川伝通院をお参りしてご朱印を頂いた際
2代将軍・徳川秀忠の娘であり、豊臣秀頼の妻であった 
“千姫” に関する本を買いました。 
大阪城落城後、
千姫(19歳)は夫・秀頼が側室に産ませた姫(7歳)を
養女にして救った話が印象に残っています。

しかし、徳川家康の命令で、この姫に流れる “豊臣” の血を
継ぐ者がないようにと、7歳の幼さで尼寺に入れらてしまいます。
その寺が鎌倉の 『東慶寺』 別名 『縁切り寺』 です。

平日のこの日、鎌倉行きに参加できたのは
友人ゴンと従姉妹・のりちゃんと私の3人。
訪れたいと思っていた東慶寺を最初に訪ねました。

尼寺で暮らし始めた7歳の少女は、後に17歳で落飾し
『天秀尼』と名乗ります。
30歳で寺の20世住職となり、37歳で亡くなりました。

尼さんの英語で最初に浮かんでくるのは
(シスター)ですが、シスターは呼びかけに使われるそうです。

「nun」(ナン)・・・尼・修道女

日本の尼寺を紹介する文章の英訳文では

「nunnery」(ナンネリー)・・・《古風》 尼僧院

ナンネリーが使われることが多いようです。

天秀尼として名を残した彼女の幼い頃の記録は
ほとんどないそうで、名前さえもはっきりしていないようです。
男子ということで処刑されてしまった1歳年上の兄 『国松』の
名は知られていますが、 彼女を『奈阿姫』 と呼んでいる
本もあれば 『泰姫』と呼んでいる本もあります。

歴史に 『もし』 は無いと言われますが
彼女が生まれた時
秀頼がまだ一人前ではない15歳の父親であっても
『もし』 祖父である豊臣秀吉が顕在の天下人あり続ければ
その孫として、華やかな人生を送っていたはずです。
せめてもの救いは千姫の養女となれたことで、徳川家の
バックアップが受けられたことでしょうか。

東慶寺に展示されているゆかりの品々を眺めながら
時代に翻弄された一人の女性に思いをはせました。

未来の『もし』 ・・・
もし私の老後、小説に挑戦でもするようなことがあれば
彼女の歩んだ人生を形にしてみたいものです。

ご朱印はこちらをクリックして下さい。



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寿命   英語

2014-10-03 13:00:00 | 御朱印
母娘水入らずで、熱海温泉1泊保養をしてきました。
・・・私が娘の方です。

熱海は幾度か訪れていますが、『来宮(きのみや)神社
のお参りは初めてです。

この神社の御神木である“大楠(おおくす)” は
樹齢2000年以上で現在も成長し続けていることから
「不老長寿」「無病息災」の象徴とされているそうです。
そして、幹周り23.9mの大楠のまわりを1周すると
「寿命が1年延びる」と言われています。

寿命は英語で何というのでしょう。

「life span」(ライフ スパン)・・・寿命

ライフが命で、スパンが時間や距離の長さです。
時間の間隔を言う時に 「5年のスパンで」 などと
使うのを聞いたことがあります。

母と共に周りました。
私としては、80過ぎの母が希望する回数だけお付き合い
するつもりでしたが、2周でした。
欲がないこと・・・。

母娘二人旅は今回で2回目です。
さかのぼって話は長野・善光寺。
数え年で7年に一度、前立本尊御開帳の催しがあります。
5年前、平成21年の御開帳に母の付き添いでお参りに
行ったのが最初の母娘2人旅。
善光寺にて、仏様に極楽浄土行きを約束してもらえたはずです。
この時、
「6年後の御開帳も来れるといいね」
老い先長くはないかもしれぬ母と語り合いました。

いよいよ来年、平成27年4月5日~5月31日に
その御開帳が再び巡ってきます。
あの時の“6年後もお参り” の願いが叶えられそうです。
その日までは絶対に元気に過ごし、この何年間のお礼参り方々
極楽浄土行きの念押し(?)をするため、長野に行きたいと
大楠を周ったのでしょう。

神様に寿命を保証してもらって、仏様のもとへお参りに行く。

日本ではありがちな、この宗教観・・・ 
おおらかで、いいですよね。


追記
『来宮神社』をクリックでご朱印と大楠の写真が
ご覧いただけます。


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漢方薬   英語

2014-07-04 13:00:00 | 御朱印
私自身のささやかな貯金を株式投資しています。
持ち株が下がっている時はじっとしていますし
少しでも上がると売ってしまうので、損もなく
大儲けもなくといったところです。
ただ銀行の定期預金にしておくよりは、配当が
あるのでお得だと思っています。

そして楽しみなのが、株主総会。

毎年持っている株が違うので、毎年違う会社の
株主総会に出席しています。

今年は“自然と健康を科学する ツムラ”。
病院に漢方製剤を卸している会社です。
漢方薬を英訳すると、とてもオシャレで体に優しそうです。

「herbal medicine」(ハーバル メディシン)・・・漢方薬

ハーブの形容詞の形がハーバルです。

「herbal」(ハーバル)・・・草の・薬草の

確かに漢方薬は薬草から作られます。

これまでに出席した他の総会は、都内ホテルや会館で
開催されたものばかりでしたが、ツムラは赤坂にある
本社内ホールでした。 大手企業のオフィスに入れる
なんて興味津々です。

開会ぎりぎりで入室したため、 あらかた席は埋まり

係 「あちらへ」

と促(うなが)されるまま、前から2列目中央に座ることに
なってしまいました。
ここを教室に例えるならば、教壇には議長である社長が立ち、
その両脇にずらっと取締役の面々がこちらを向いて座ります。
私は教壇の正面、前から2番目の席です。

・・・近い! 近すぎます!

職業に貴賤(きせん)は無いと言いますが
クリーニング店パート勤務の私・・・、
社長及び重役の皆さまのおそばで、よろしいですか!?

途中から、この席でよかったと思い始めました。
イケメンではないのですが、社長が素敵に見えてきたのです。
手元の資料によれば、取締役連のなかでも一番若い50歳。
質問には真摯で淀みない受け答え、常に落ち着いたポーカー
フェイス。 相当、頭の切れる優秀な人物なのでしょう。 
声までもダンディに聞こえてきました。

というわけで、総会の間中、先生・・・、じゃなくて加藤社長の
お話を集中して聞いていたので、あっという間でした。
来年もこの席でお会いしたいので、ツムラの株を売らずに
持ち続けようと思っています。 
株価が下がらないよう、会社経営をお願いします。

この日の後悔は、ご朱印帳を持って行かなかったこと。
近くに日枝神社がありました。
赤坂にあるのに広い敷地なのでびっくりしました。
ご朱印紙をもらってきましたので、こちらをクリックで
写真をご覧ください。


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初穂(はつほ)料   神社仏閣用語

2014-05-26 13:00:00 | 御朱印
先週末、スケッチャーズのゴーウォークシューズを履いて
友人のゴンとご朱印ツアーに行ってきました。
明治神宮東京大神宮靖国神社です。

明治神宮には、願い事を書く紙と封筒が用意されていました。
願いを書いた紙を封筒に入れて、賽銭箱のような箱に納めておくと
神様に伝えてもらえるそうです。
さっそく、長々とお願い事を書きました。
封筒には “お気持ち” 分の初穂料を入れるようです。

ゴンと 「いくら入れる?」 と相談です。

以前、新聞で読んで笑ったギャグを思い出しました。
数学の問題形式です。

「“お気持ち” と言われた時の初穂料 X(エックス)の値
 を求めよ」

これに対して皆が色々な数式を用いて、頭を抱えています。

初穂料・・・神社やお寺にイネの穂の代わりにそなえるお金

始まりは、その年初めて収穫できた稲を納めていたようです。
お守りやおみくじも “代金” ではなく、全て “初穂料”
と呼びます。

相談の末、300円にしました。 
高いのか安いのか適当なのか、わかりません。

次にお参りした東京大神宮でも頭を悩ませました。
『言葉の玉手箱』と印刷され、小さく畳んだ紙が並んでいます。
これも初穂料は “お気持ち” になっていました。
ひとつ選んで、開いて読みます。

 飛翔 
 一歩一歩、着実に身につけた力は本物です。 
 その力が、いつかあなたを飛躍させます。 
 あせらないでください。

私 「私にぴったりの言葉だったよ!」

喜んでゴンに見せたのに、 ゴンさんのも同じ文面でした。

ゴ 「“お気持ち” が50円だった人はこれを引いちゃうのかな」

たしかに・・・。  お気持ちは相談の末、共に50円でした。
100円にするかどうか少々迷ったのですが。

さすが神様! 

と大いに感心したところで、 月2回言葉が変わるとの張り紙に
気が付きました。 おみくじではなかったようです。

全ての人に向けられた言葉だとしても、頂こうと心が動いたことは
何かのご縁。
お財布に忍ばせて時々読ませてもらいます。

学生時代から数学は不得意だったこともあり
“お気持ち” の初穂料X(エックス)の値が求められません。


明治神宮・東京大神宮・靖国神社をクリックで
それぞれのご朱印がご覧いただけます。
  



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