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故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

捌いてなんぼ

2021-06-18 10:37:04 | よもやま話

絵のタイトルは、「雪景色」です。
夜半から降り始めた雪が60cmも積もった年がありました。
篠竹を地面まで曲げた。
弱い竹は折れ、しなやかなものだけが翌日天を付いた。
辛い時ばかりではありません。
気持ちを落ち着けて頑張りましょう。


今日のタイトルは、「捌いてなんぼ」です。

空き家の小屋が倒れた。
悪いことに量水器(水道メーター)の上に倒れてしまった。
使用料がゼロとはおかしいと、検針員を使っている会社の地区担当者が来た。
水道使用者として登録されている人は施設に入っている。
空き家の持ち主は、都会に住んでいる。
私が、持ち主の個人データを教える訳にはいかない。

私が小屋を片づけて量水器が見えるようにすると話した。
担当者は、満面の笑みで報告書を作成するという。
彼の仕事は、報告書を作ることらしく、私が何とかすると報告すればよい。
私の名前を入れることを固く断った。

空き家の持ち主が、「草を刈って」と私に電話をかけてくるのと似ている話である。
近所の人も空き家から草が伸びて、自分の家に侵入してきたら、私に草を刈ってと頼む。
なにか違うんだよな。

妻は、苗を育て畑で作物ができるのを喜ぶ。
できた野菜を捌かなければならない。
二人には余る野菜を毎日の献立に組み込まなければならない。
カフェのお客様に配り、都会の捌ける友人に送る。
スーパーで毎日陳列するように都合よく育ってはくれない。

小学生が景観学習でカフェを訪ねてきた。
予定では、5人ずつ5班に分かれてくるはずだった。
カフェの景観づくりに一役買ってと、90cmx25cmの杉板と水性ペイントを用意していた。
雨が降っては、日照りが強くてはと、5.4mx3.8mのブルーシートでテントを前日に張った。
ジュースと塩飴も用意した。
当初の計画どおりにいかず、25人の小学生と見守りの大人15人が一時に来た。
杉板を見て、何ですかの質問に始まり、小学生は喜んで絵を描き始めた。
大人たちは、時間がないとせかした。

「捌いてなんぼ」です。
空き家はいずれは倒壊する。
野菜を作るのは楽しいが、出来すぎた時にどうする。
小学生が地域を訪ね、景観を発見する計画も素晴らしい。
判ってはいるけど、満足にできないことばかりです。
仕事を捌くのは義務感もあり誰もができることです。
気持ちの整理をつけるとか、思いやりもどこまでとか考えると行き詰まる。

ビジネスも一緒でした。
つぎはぎのような仕事が通常で、予期せぬ事態に振り回されました。
部分最適ではなく全体最適を目指そう。
営業の時からエンディングストーリー(計画から引き渡し後のメンテナンスまで)を描いて商売をしよう。
今でもあたふたと生きていますが、当事者だけが学べると気づいています。

2021年6月18日

<<あとがき>>
地域にきて、いろんなことを学んでいます。
5年前の体力ではない。
知識も追いつかない。
ただただ、今の自分にできることはなにかと問い続けています。
(筆者)
コメント
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