
絵のタイトルは、「オーテ」です。
女木島で見た、季節風を防ぐ工夫です。
オーテの中は、寒い冬も春の陽気でした。
生け垣の ハードル下がり 心閉じ
今日のタイトルは、「ハードル」です。
公道との境に植えたベニカナメは、生け垣の粋(すい)を超え、樹木となり電線に届いていた。
隣人が怒鳴り込むかのごとく来て、「すぐに伐れ」と注意された。
電気も水道もガスもない空き家に引っ越してきて、真っ暗闇の中で寝た翌朝のことでした。
酷いところに越して来たもんだとは考えなかった。
さっそく、剪定鋏と鋸を買ってきて、電線より下まで、そして公道に出ている枝を切った。
アメリカシロヒトリ(毛虫)が、無数いたらしい。
二人で、キンカンを痒いところに塗り合った。
その翌年も伐り、高さを3.5mに、今年は2mにした。
下枝も払い、寒そうに立っている。生け垣はスっからカーのカーとなった。
アメリカシロヒトリは、うっそうと葉が茂る樹木が好きらしい。
毛虫が這う葉ごと枝を剪定し、伸びた木を2m高さに切りそろえた。
葉が乾燥し、毛虫がいなくなった頃、切り落とした枝をクリーンセンターか山に捨てる。
知恵もついた。キンカンを使うことはなかった。
空き家通りにカフェをオープンした。
向かい三軒、両隣が空き家である。
空き家の生け垣は、5mに伸び、負けじと庭木もその上を行く。
幽霊屋敷を隠すかの如く。
かつての御陣屋通り(公道)は、向かい合わせの空き家からせり出す生け垣でトンネルだった。
駐車場のたんぽぽ(2m高)を刈り、広場にした。
空き家の木を伐り、駐車場の奥のしの竹畑を開墾した。
切った木々が、駐車場(500m2)を埋め尽くした。
ハードルを下げる。
空き家を著わす。「見える化」を選択した。
高じて、空き家の持ち主は「こうしたかったのかな」の想いに馳せ、伐り刻んだ。
畑に行く先輩が、今度はこの木を切れとアドバイスをくれた。
隣人が草を刈れと、無責任に求めて来た。
軽トラを購入し、10台近くクリーンセンターまで運んだ。
軽トラいっぱいにして、10ー15kgの枝と葉です。
処理(焼却)する代金は、1000円/台くらいでした。
拍子抜けしました。
そんな頃、見かねた地域の友人が「俺の山に捨てろ」と言ってくれた。
そして、5年間で軽トラ20杯分を、山に捨てさせてもらった。
やればできる。
ハードルは、どんどん下がってきた。
景観が変わり、散歩する者が増えてきた。
閉店するとアナウンスしたら、借りたいと言うものが出てきた。
私は、仲介を断った。電話番号も教えなかった。私の仕事ではない。
借りたい本人が様子を聞きに来いと思った。
親を使って、いいにくいことを聞かせるな。
親には、「親ばかだな」と笑って話した。
心のハードルは、むしろ上がってしまった。
手塩にかけて、開拓した空き家通りです。
今でも、しの竹の根を探りながら、カンリキ(耕運機)で耕作しています。
二週間に一度の草刈ローテーションが、早春から晩秋迄続く。
若者に言いたい。
あんたにできるかな。
できると言うなら、私の前に顔を出せ。
2021年6月3日