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故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

生を受けて

2019-06-07 14:01:50 | よもやま話

絵のタイトルは、「ふわふわからぴょんと生まれる」です。
さやえんどうもうまいですね。


生れてきてよかった。
と思える人は、幸福だろうか。

「マンホールチルドレン」という番組を見た。
なんともやりきれない思いになった。
ウランバートル駅近くのマンホールで子供時代を過ごした。
後に、マンホール暮らしでない男性と結婚したけど、
マンホールで暮らしていたことが男性の両親に分かり、離婚させられ子供を取り上げられた。
マンホール暮らしを問われたことになる。
マンホールチルドレンは戸籍を証明するものがなく、まともな仕事につけない。

原爆が投下された広島の人たちは、出身地を隠して暮らしたと聞いた。
東京大空襲のあと、多くの戦災孤児が上野駅で暮らしたとも聞いた。
戦災孤児の多くは、無戸籍であった。
現在だって、人種、宗教に限らず差別は限りなくある。
いじめやハラスメントも多い。
独居老人は増えるばかりである。

今日のタイトルは、「生を受けて」です。
子供の恩返しは、4歳までに完了していると聞きました。
私達の子どもとして生まれてくれてよかった。
わが子は何をしても、可愛くて仕方がない。

今日は、恩返しの話ではなく、「生を受けて」について考えたい。
ニュースによると、離婚が成立して300日以内に生まれた子供は、
法律上別れた前夫の子どもとして戸籍が作られる。
離婚した前夫と会いたくない女性は、子どもを無戸籍のまま育てることになる。
子供は、義務教育を受けられないし、無戸籍ゆえの各種権利も義務も消滅する。
存在しない人になってしまうのである。

上野駅で暮らす戦災孤児たちは、進駐軍の指示で動いた日本政府が保護した。
離婚が成立して、300日以内に生まれた子供の戸籍は、
母親の戸籍になるよう法律は改正されるのだろうか。法律改正が待たれる。
産まれる子は、場所、親、時代も選べない。
国が、生まれる子の人権を守るのは当然のことである。
貧富の差を問うのではない。

誰しも、一瞬は「生を受けて」について疑問に思ったことはあるだろう。
生きていれば辛いことは多くある。
個人や家族にだけ負担を負わせることには限界がある。
政治の問題と片づけるわけにもいかない。
私達には目があり耳があり、手も動く。
できることがあるのである。

生を受け 今日あるを 皆もそう

2019年6月7日
コメント
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