
絵のタイトルは、「ふわふわからぴょんと生まれる」です。
さやえんどうもうまいですね。
生れてきてよかった。
と思える人は、幸福だろうか。
「マンホールチルドレン」という番組を見た。
なんともやりきれない思いになった。
ウランバートル駅近くのマンホールで子供時代を過ごした。
後に、マンホール暮らしでない男性と結婚したけど、
マンホールで暮らしていたことが男性の両親に分かり、離婚させられ子供を取り上げられた。
マンホール暮らしを問われたことになる。
マンホールチルドレンは戸籍を証明するものがなく、まともな仕事につけない。
原爆が投下された広島の人たちは、出身地を隠して暮らしたと聞いた。
東京大空襲のあと、多くの戦災孤児が上野駅で暮らしたとも聞いた。
戦災孤児の多くは、無戸籍であった。
現在だって、人種、宗教に限らず差別は限りなくある。
いじめやハラスメントも多い。
独居老人は増えるばかりである。
今日のタイトルは、「生を受けて」です。
子供の恩返しは、4歳までに完了していると聞きました。
私達の子どもとして生まれてくれてよかった。
わが子は何をしても、可愛くて仕方がない。
今日は、恩返しの話ではなく、「生を受けて」について考えたい。
ニュースによると、離婚が成立して300日以内に生まれた子供は、
法律上別れた前夫の子どもとして戸籍が作られる。
離婚した前夫と会いたくない女性は、子どもを無戸籍のまま育てることになる。
子供は、義務教育を受けられないし、無戸籍ゆえの各種権利も義務も消滅する。
存在しない人になってしまうのである。
上野駅で暮らす戦災孤児たちは、進駐軍の指示で動いた日本政府が保護した。
離婚が成立して、300日以内に生まれた子供の戸籍は、
母親の戸籍になるよう法律は改正されるのだろうか。法律改正が待たれる。
産まれる子は、場所、親、時代も選べない。
国が、生まれる子の人権を守るのは当然のことである。
貧富の差を問うのではない。
誰しも、一瞬は「生を受けて」について疑問に思ったことはあるだろう。
生きていれば辛いことは多くある。
個人や家族にだけ負担を負わせることには限界がある。
政治の問題と片づけるわけにもいかない。
私達には目があり耳があり、手も動く。
できることがあるのである。
生を受け 今日あるを 皆もそう
2019年6月7日