絵のタイトルは、「これまでも、これからも」です。
この方は、まだまだ挑戦されています。
ラグビーで、南アフリカに勝利した。
愚直なまでに、コーチの教えを守り抜く。
身体的に劣る南アフリカのラガーに、二人でタックルする。
すぐに立ち上がって、また二人でタックルする。
その選手は、怪我をした外国人(日本チーム)のピンチヒッターで出た。
前半から、コーチに教えられた通り、ただただ身を挺してボールを前に運んだ。
勝利を選択した日本チームのタイムアップ後の最後の場面。
南アフリカの選手は、その選手はまた突破を試みると信じて疑わなかった。
最後の最後に、その選手は封じられていたパスを選択した。しかも、飛ばしパスを選択した。
敵も味方も欺かれた。見事にそのパスは通り日本に歴史的勝利を呼び込んだ。
今日のテーマは、「先輩を越える」です。
最低でも、ドラム缶に2-3杯は打ってこいと、先輩に教えられゴルフを始めた。
その先輩は、10歳上だが今でも週に一回はコースに出ている。
自分より若い医者の言うことは聞かない。自分より若い作家の小説は読まない。
先輩の偉いところは、一緒に回ってくれる友人が多くいることである。
そうでなければ、週に一回のペースでは回れない。若い人とも回っているのである。
前半、先輩に勝っていても後半には負けて引き離される。
私が失敗するごとに、先輩はほくそ笑んでいるのである。
なんの世界でも、「先輩を越える」ことが望まれる。
最高の恩返しなのである。
越えられないから拗ねるなんてことは、ありえないことです。
かつて師匠であった先輩に、エンジニアーとして加わっていただいた。
マネージャーの私に、「使えないと思ったらいつでも言ってくれ」と承諾してくれた。
御年67歳。立派にこなしてくれたし、わが社の後輩を育ててもくれた。
3人だけでこなしたプロジェクトは、成功裏に終わった。
さらに2年、他のプロジェクトにも付き合ってくださった。
先輩に教えられた以上のものができたか、どうかわからない。
怖い先輩であった。最後まで怖かった。
親を越える。先輩を越える。
歳をとったから勝てるということではない。
親も先輩も現役バリバリの頃に比べてどうかという話です。
まずは、教えられたとおりに動くこと。
未知の場面で、どう切り抜けるか見られているのです。
突破した。
初めて、敬意をこめて握手を求められる瞬間のことです。
鼻たらし 老鶏果敢 天狗なり
2019年6月5日