故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

引っかかるもの

2019-03-08 06:18:03 | よもやま話

恩師の奥様からいただいた寒あやめです。
老齢の恩師に、見透かされていると怖くなりました。
もういない。


今日のテーマは、「引っかかるもの」です。
一方は良くても、他方は芳しくない。
そんな時、心にささくれのように引っかかるものがあります。
私は60歳で再婚しました。
どちらの家族からも反対でした。

私は、新妻を自分の家に迎えることができませんでした。
未だ、終の棲家は決まっていません。
息子や娘が苦しんでいます。
何をやっても、苦しいと思う年頃です。
自分にはこれしかないとあきらめるように精進を始める。
もう少しかかるのでしょう。

近くにいたら、一緒に住んでいたら助けてあげることもできるでしょう。
私には、時間があります。
忙しいけど、ゆとりがあります。
笑顔で、大丈夫だよと言ってあげられます。
背中を見せることだって、できるのです。
でも、もう帰ることはできません。

墓地の小堂で、「あんたには、まだやることがあるだろう」と諭されました。
心にぽっかりと開いた穴を埋めることができません。
この穴は何だろうと書いています。
墓地の小堂に行って、もう一度話を聞きたい。
これで良いのかな。

私にしかできないことがあります。
重い荷物を背負っています。
自ら背負いこんだものの重みに耐えかねています。
サマンサのように、鼻をぴくぴくさせて解決することもできません。
長い時間をかけて、荷物を一つずつ降ろしていくのでしょう。
あきらめるように、崩れていく荷物を見ることになるかもしれません。
その荷物こそ、生きている証です。
私は逃げないと決めた。

あんたは馬鹿か、鈍いのか。
暗に断るための無理難題に、正面からぶつかっていたころの話です。
ある社長さんに、3年後に言われました。
その方ももういない。
もう少し、無理難題に付き合ってもよかったんだけどな。

俺は、どうするのか。
第三者の目になって、見届けたい。

白髪鷲 氷雨の先の 獲物追う

2019年3月8日

<投稿後>
石川さゆりさんが、震災後の東北を訪ね、歌で励ます番組を見ました。
91歳の歌がうまいおばあさんが語った。
20歳の時、隣の島に嫁に来た。
その晩、大人に言われたことを話していた。
「納戸に行って寝ていろ」と。
さゆりさんも笑った。
コメント
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