故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

若い人はよい

2019-03-02 05:31:53 | よもやま話

生姜です。
ちょっと苦くて酸っぱいのがたまらない。
人生の薬味です。


今日のタイトルは、「若い人はよい」です。
地域おこしの会合に出ました。
皆さん、苦労があるはずなのに、どの顔も笑顔でした。
ちょっと突っ張っているように見えたお兄さんも、
笑顔であいさつすると、笑顔で返してくれました。
私は、自然に頭が下がるようになった自分を感じました。
カフェのお陰です。

就農する。空き家に住む。
この二つを同時に果たした女性がいました。
誰もが、「女性一人では無理だから」と諭しました。
村人は、それなら農家の嫁になれと勧めました。
なんせ時間がなかった。
都会で最先端の報道の世界で生きてきた人が、3年後には就農に傾いたのです。
恐ろしい展開です。

私は、1年目から空き家に住み荒れ地を開墾して農業を始めました。
イベントに明け暮れながら、鍬をもち、空き家のゴミを出し続けました。
私は、歓迎されていないな。と拗ねたものです。
今思うと、これがよかった。
田舎で暮らす。
空き家がどういうものか、身をもって知ることができました。

若い人が空き家を探したけど、すぐに住める物件が極端に少ない。
相続がされないまま何代にも渡って受け継がれてきた空き家で、持ち主が特定できない。
住もうにも、残置物が多すぎリフォームが必要だ。
若い人には、耕作放棄地がたくさん見えるのに、貸してもらえる農地がない。
利水の不便なところから耕作放棄地になっている。
持ち主が特定できないほど入り組んで、こちらも持ち主を特定できない。
どうせやるなら、利水がよくて肥沃で作物栽培に適した農地を探せと村人はいう。

難題が見えても、若い人はめげなかった。
どこかに勤める選択肢もあったのに、就農を選択した。
この娘は、何を言っても聞かぬと村人はあきらめるように応援を始めた。
言葉は忘れたが、とぎれとぎれに話す言葉に柔軟で強靭な意思を感じた。
村人もこれにやられたのかと、納得した。
農閑期(冬季)には、この娘はどこかでアルバイトをしていると、
金融公庫の方から聞いた。

田舎で暮らす。
ビジネスチャンスを自ら見つける。
こんなに素晴らしいことはない。
苦労した分だけ、自分の懐に入る。
苦労がわかる分だけ、人に優しくなれる。
コア(生活の主軸、生き抜く芯)があるだけ、なんでもできる。
そして、何をやっても楽しい。

「若い人はよい」でした。

ふきのとう 待っていたよと 笑顔なり

2019年3月2日

コメント
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