遠賀川流域の石炭船です。
この人たちも働きものです。
まずは一本開けてから。
秋田で仕事をしたかったら、互いに一升の酒を開けてから話が始まります。
そんなことを聞きました。
ここでも似たようなものです。
今日のテーマは、「東北は人使いが荒い」です。
北海道では、一年分の稼ぎを夏のわずかな時間(約半年)でやってしまいます。
この地に来て、休む間などありませんでした。
目いっぱいやっても。この地の方には敵いません。
本業をやり、朝晩や休みの間に副業をやる。
合間に地域での役割をこなす。
畑が草で埋まる。
柿の実など家や畑に植えた果樹の実が収穫されない。
こんなことは、恥ずかしいことなのです。
畑を借りてくださいと頼まれました。
借りたからには、草に埋もれさすわけにはいかない。
5畝(一反歩の半分)の畑の草取りは、骨が折れます。
自宅の庭と畑が別にあります。
加えて空き家の草刈りがあります。
やめておけばよいのに。ゴルフをやります。
ソフトボールの練習に出ます。
盆祭りの手伝いをします。
奉納相撲のカメラマンをやります。
一生に一度の晴れ舞台。
最高のショットを額に入れてプレゼントします。
代表の皆様、ご苦労様。
できることをやり続けています。
本当に、「東北は人使いが荒い」のです。
贅肉はそぎ落とされ筋肉すらつきました。
ここまでとは思いませんでした。
一年の1/4は畑仕事はできません。
多くはないけど、程よき間隔で雪が降ります。
そんなこんなで一年が過ぎました。
畑で作る作物は、観賞用の感さえあります。
食べる野菜は、ほとんどいただきものです。
東北の方は、寡黙のように言われます。
とんでもありません。
ブラックユーモア好きのスイス人に較べて、
腹から笑える冗談が好きな方たちです。
地に根が生えた冗談だからです。
まだまだ東北人には程遠い私たちです。
使われるだけ喜んで働きましょう。
「東北は人使いが荒い」でした。
雨に雪 晴れに曇りと 休む間なし
2017年8月9日