昭和記念公園で見たさるすべりの木肌です。
なにか頭の整理がつかない気分を表現したかったのかもしれません。
今日のタイトルは、「Are you ready」です。
準備はできてるかという意味で使いたいと思います。
一週間の長旅は、身体の疲れだけでなく、心の弛緩を呼び覚まさせました。
それほど素晴らしい旅でした。
今日から、仕事に復帰です。
見なければ解らない、接してみなければと気にかかる場所に行きました。
会津から越後へ続く道は険しく長かった。
会津に移封された上杉藩の移動経路であったのか。
11トントラックのない時代のことである。
新潟から富山に抜ける路、石川から福井に抜ける路のどちらも山が海に落ちている。
しかしそこにも生活があった。
山肌にしがみつくような漁村。
国道から見える景色だけでは分からない。
美しいが厳しい。
厳しいが故に美しい。
圧倒されるような生きようとする意図を感じた。
四国の国道沿いに友人を訪ねた。
狭くなる道を行く。
一軒の家を訪ね、友人の住所を伝え道を尋ねた。
若妻は、スマホで調べてくれた。
周りは、空き家が多かった。
和歌山の白浜から串本を経て新宮まで、海沿いの国道42号線を走った。
なにしろ延々と荒磯が続く。どこも一幅の絵になる景色ばかりである。
そのうち見飽きてしまった。
串本で寄ったすし屋の大将が、海を見たくもないと、真顔で言われた。
スイスでとある草むらから見た700mの絶壁を思い出した。
氷河が造った絶壁であった。
こんな素晴らしい景色なのに訪ねる人が少ないと、連れて来てくれた友人に尋ねた。
スイス中こうだよ。珍しくない。との返事だった。
トンネルばかりでも良いから早く目的地に着きたいとも、大将は言った。
気が遠くなるような道のりだったんだろう。
その通りである。
行ってみなければわからない。
テレビでの旅番組ではわからない。
ここに生きてきた人々の絶望と希望。
この地域でも、地域おこし協力隊は活躍していると聞いた。
ひたすら人を呼ぶことしかできないであろう。
きっと、良いことがあるはずです。
人々の欲求にはいろいろなものがあるはずだから。
さて、「Are you ready」に戻ることにする。
ぬくぬくとした里帰りと、
訪ねたかったところに行った飽食感で、しばし阿呆になった。
仕事に復帰するのが怖くなったと言ってもよい。
何も考えず、ひたすらできるのか。
途方もないような道を進んでいるような怖さと不安である。
例えそうであっても、また一歩ずつ進むしかないようである。
妻は、さっそく畑に行った。
しばらく放っておいた畑が気がかりなのである。
訪ねた場所で感じたことの整理は当分できそうもない。
「Are you readfy」と自分に問いかけるのである。
海にしろ 山、里にしろ 空に続く
2017年8月24日