期待された通りの結果を出す。
今日のタイトルのように、「実力通り」です。
「実力」とは、
実際の力量。ほんとうの力量。
武力。腕力。
(広辞苑より)
そのままの意味でした。
気になるのは、腕力、武力。
平和的な解決より、実力(腕力)に頼ること。
やるときはやる。仕方がありません。
持てる力を発揮する。
親から引き継いだ知恵と財産を活かして、さらに伸ばすことができる人がいる。
育ちもあり、周りのサポートもある。
成り上がりとは、違う。
松山英樹は、いつかメジャーをとると言われています。
プレーぶりを見ると、誰もが認めるところでしょう。
支えているのは、妥協を許さない向上心でしょう。
悪いなりにもカバーできる力量の持ち主だから、現在の位置をキープし続けています。
あるとき、お前がプロジェクトマネージャーをやれと言われました。
私は、筋書きを描いたり遂行したりすることはできました。
最後の決断に自信がなく、辞退しました。
それでよかったと後で思いました。
1億円損をしてもよいから、なかったことにしてくれと、ある業者がなきをいれました。
私は許しませんでした。業者の不備をただすために、引き渡し後半年現場に残りました。
決断したのは、私ではない飾りのプロジェクトマネージャーでした。
次のプロジェクトでは、周りも押し私も納得してプロジェクトマネージャーを引き受けました。
後悔がなきよう、考えられるすべての準備をし客と交渉し、
客からの無理難題の押し付け(ピンチ、追加金額ゼロ)を納期短縮(チャンス)という
返し技で乗り切りました。
楽しくて仕方がなかった。
次はなにができるかと、自分に期待を持てました。
会社も次から次に難しいプロジェクトまかせてくれるようになりました。
受注額何十億円のプロジェクトでした。
どうしてできたのか。
私は、これ(プロジェクト)で失敗したら会社をやめようといつも決意していました。
これが最後のプロジェクトと思っていました。
最後が続き、終わってみれば数十年となりました。
受注産業は、世の中の景気に左右される仕事です。
会社の景気も悪くなり、リストラされました。
何も怖くなかった。
どこでもやれると思いました。
その通り、次の会社(外資系)でも仕事ができました。
誰もが関わりたくないプロジェクトを最後の一人として乗り切ることができました。
周囲の見る目が変わるのに気づきました。
イエスマンばかりの日本人に困っていた外人が評価してくれました。
「難しい」とは言わなかった。
「簡単ではない」と言い続けました。
簡単ではないが、どうやって乗り切るかばかりを毎日考え、現場で汗をかきました。
「実力通り」を支えるのは、実力以上のことを毎回達成することでした。
年初にコミットメント(約束)をし結果を出す。
言い訳はしない。できることを約束したから言い訳はできない。
準備不足、予測間違い(うまくいかなかった場合のリスクも含む)は自分の責任です。
プロジェクトは、一匹おおかみではできない仕事です。
仲間がいて初めて達成できる。
出会い帳場の現場で、いつも新たな仲間とチームを組みました。
はねっかえりとどう付き合うか。
実力不足の監督(業者)の教育まで私の仕事でした。
すべての質問にすぐに答えてきました。
すぐに答えるために、事務所ではなく現場で草取りをしました。
業者の監督は、草取りをしている私に相談しました。
「実力通り」の仕事ができるのは、自分を信じることです。
無理難題を楽しめることです。
「難しい」とは言わない。
簡単ではないと、ひょうひょうとやれることを積み重ねることです。
松山英樹は近い将来メジャーを勝つことがあるでししょう。
実力通りでした。
林抜け 鳥あと追いて 登りきる
2017年8月5日