違いの分かる男なんてコマーシャルがありました。
確か、コーヒーのコマーシャルでした。
社会的には格差是正、機会均等を政策として掲げています。
だが、個人的には、「違い」が優先されます。
人並な生活がしたい。そしてできれば、人より幸せになりたい。
あの人のここが違うと、非難の対象となります。
どこか較べる癖がついています。
同じところはないかと探すことはしません。
もし、違いよりも同じところを探すようになると、
世の中の争いの種が少しは減るのではないでしょうか。
肌の色、宗教の違い、言葉の違いなど数え上げればきりがありません。
外資系会社で、10年以上働きました。
外人がボスで、日本人が使われる人と思っていました。
そういう時期もありました。
仕事も含め、外人と付き合うことが多くなると、
あっ、同じなんだと気づくことが増えていき、都度新鮮でした。
年頃の娘を持つと、彼女の帰宅時間が心配になります。
ドイツの娘さんは、早く成熟するように見えました。
お父さんは、心配でたまらない様子でした。
これでもかともてなす中国でさえ、残る残飯の多さを嘆き
若い中国人の同僚は、パックに詰めて持ち帰っていました。
気持ちや考えることに国境はありません。
違法移民が悪いのではない、危険を冒して移民しようとさせる国家が悪いのです。
メキシコの国境で働く、移民サポートの女性が言われていました。
違いを探すことは決して悪いことではない。
だが、そればかりでは争いの元になります。
同じなんだなと思う気持ちがあれば、相手に寛容になります。
できることがあればと思う気持ちになるものです。
We are oneという合唱を聞きました。
音痴でもよい。
外れた音がハーモニーになるとのこと。
誰もが一生懸命歌っている。
そのことが、感動をさせます。
涙が自然と出てきます。
なんでしょうね。
忘れていたというより、考えさせられたことでした。
幸せは 求める先から 逃げていく
2017年8月4日