故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

ユーモアとは

2017-01-13 07:29:34 | よもやま話

皆さん、この子の一生懸命を見てあげてください。
楽しそうに、大きな声で歌っている姿です。
勇気をもらいます。


昨夜来の雪で、庭や畑は銀世界です。
そしてとても静かです。

今日のテーマは、「ユーモアとは」です。

試験用紙が配られました。
粗悪なわら半紙です。
子供は、固めのHの芯の鉛筆で力を込めて、書きました。
うーん、ちょっと違うと買ってもらったばかりの消しゴムで消そうとしました。
残念ながら、答案用紙が破れてしまいました。
それでも、違うと子供は消そうとしました。
あーあ、答案用紙は真っ二つに千切れてしまいました。
見かねた先生は、セロテープを持って来て、破れた箇所をはりつけました。
もう、間違った答えを消すことはできません。
子供は仕方なく、気をつけながら、これは違うとHの鉛筆で線を引こうとしました。
セロテープが邪魔して線が引けません。
子供はむきになって引こうとします。

先生は、にっこりと「わかったよ」と目でサインを送ります。
子供は安心して、正解をセロテープの下に書きました。

答案用紙に関わる一生懸命が重なって起こった悲劇です。
子供のために先生はガリ版刷りで答案用紙を一生懸命作りました。
子供のために、母親が新しい鉛筆を買ってあげました。
小さな子供にとっては、新しい鉛筆は、少し長かった。
お父さんも、母親に負けじと、新しい消しゴムを買ってあげました。
新しい消しゴムは、摩擦力が高かったのです。
慌てて先生は、泣きそうな子供をカバーしようとしてセロテープを使いました。
新しいわら半紙をあげるほど余裕はありませんでした。
小さい頃の私です。

子供のためにと奮闘する周りです。
応えようと張り切る子供です。
どの人も必然性を持っています。
これが、面白いことを引き起こします。

ユーモアを感じるには、見る目と笑いに昇華するゆとりがなければならない。
ゆとりは、健康な人なら誰でも持っておられます。

冒頭の少女も、普段はおとなしめの子でしょう。
好きな歌を、好きな人に届けたいと、つい一生懸命になっちゃった。
釣り上げていた眉毛を、少し垂らしてみると、不思議と見えてきます。
ユーモアは、真実を見る目です。
そして許す心です。

皮肉で表現しても良い。
ストレートに笑ってもよし。
ユーモアを感じるには、豊かな感受性と面白がる知恵が必要でしょう。
そのすべてを作るのが、健康な肉体とやさしい環境です。

銀世界 初めの一歩 つけたいな

2017年1月13日
コメント
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